Page3–「個性豊かなキャスト達」
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団長の独り言 2026.05.10
5月10日
「個性豊かなキャスト達」
前回の稽古で、初めて
私が描いた「人物達」が
「しゃべる」のを聴いたら、
目で読むのと
実際に演じて貰うのを聴くのとでは
全然違って、
なんと「説明セリフ」の多いことよ。
どうも私が描く脚本ってのは
まるで小説の如く、
「そこまで丁寧な役の人物の
経緯等の描写はいらんやろう・・」
ってくらい「説明セリフ」を、
役の人物にしゃべらせる
傾向があるみたい。
役者にとっては、
役の人物の事や状況描写等が
丁寧に描かれていると、
役作りをしやすいって言えば
しやすいのだろうけれど、
観ているお客様にとっては、
「一言一句、聞き漏らすまい!」
と最初からかなり気合を入れて、
芝居をご覧いただかないと、
特に芝居の冒頭部分なんかは、
なんとなく聞き流されてしまう
可能性が非常に高い。
こうやって何でもかんでも、
役の人物に語らせてしまうから
私の脚本は長くなる。
ただその説明セリフの中には、
私の「想い」が沢山詰まっているので、
どーしても
描いてしまうんだけどねぇ・・・。
しかしここは心を鬼にして、
実際にセリフのやり取りを
聴いていて感じた、
「ここはいらない」「そこもいならい」
というセリフを「えい!やぁ!」と
勢いをつけて、切りまくる。
中には、
「あーこのセリフ、言ってもらいたいなぁ〜」
「このやり取りが面白いのになぁ〜」
という個所も結構あるし、
セリフをカットされた役者の
気持ちも考えると忍びないけれど、
しょうがないよね。
だって、
みんなが演じているのを聴いていると、
セリフが長すぎて
飽きてきたからなぁ・・・。
こんな説明セリフがなくても、
お客様に伝わるような芝居を、
役者が演じればいいわけで、
セリフでの説明がない分、
そこは役者の皆さんの表現力で!
頼みますね。
こうして、
私が震える魂で切りまくった(大袈裟?)
脚本を皆さんの力で製本にしていただき、
この度ついに!
製本された台本での稽古を開始した。
稽古場には、お久しぶりの櫻井太郎君に、
劇団ふぁんハウス初登場の
廣岡みらのちゃんが稽古に加わり、
ほぼ全てのキャストが揃う中、
ビシッ!と読み合わせを行ったが、
本役が来ると
一段とイメージが膨らむ。
今回、櫻井君演じる「山根清」は、
香里団地出身で、
枚方市役所に勤める
普通の普通の青年に挑戦してもらう。
前回の「夏の夜空へ」では、
3つのまるでキャラクターの異なる
個性の強い人物を
演じわけてもらったのだが、
今回は1つの役をじっくりと
演じて貰う予定。
大阪弁を駆使し、どんな山根を
見せてくれるのか?
同級生の「長尾敦子」を演じる
鈴木千秋ちゃんとのやり取りと、
その二人に絡むますだゆみさん演じる
「東のおばちゃん」との掛け合いが、
「これはおもろくなりそうやな!」
という予感を感じさせてくれた。
一方のみらのちゃん、
彼女の芝居は、以前、観させて
もらったことがあったのだが、
先日の面談で、ゆっくりお話しをしたら、
彼女が演じる「山口玲奈」がそこにいた。
私がイメージしたそのまんま。
まるで彼女のために、
あて書きをしたかのように、
雰囲気もぴったりだし、
「玲奈」とみらのちゃんとの
共通点もあるようで、
本人も「等身大の自分でやれそうです」
とのこと。
声も素敵だし、
みなとどう絡むかワクワクする。
一方の劇団ふぁんハウス
常連メンバー達も負けてはいない。
いつもは「派手な雰囲気」を
醸し出す役をこなしてきた
みっちゃん(鈴木美千代)は、
今回、「可愛い」と「天然」を組み合わせた
猫好きな「すぎもっさん」に挑戦。
ラムさん(小池陽子)は、
豪快さと気さくさを兼ね備えてはいるが、
ひとり息子が思春期の頃、
人様に迷惑をかけ、何度も何度も悩み苦しんだ
という人生を歩み、それでも
勝気で負けん気が強く
明るく活きる「みよっさん」を演じる。
美佳ちゃん(福岡美佳)は、
知的で博学、でも、
人とのコミュニケーションを取るのが苦手な、
「中田さん」を演じる。
このような役ではありますが、
今回も「美佳ちゃんワールド」は、
ご用意いたしております。
その中田の年下の夫で、
明るくひょうきんで、
ポジティブだけど神経質な「慎太」を演じるのは、
イクシー(生島唯斗)。
彼は、劇団ふぁんハウスの芝居で、
初めて「目のみえない人」を演じます。
あざみさん(岡本あざみ)演じる
「田中さん」は、
大病を患い、その後大手術を経て、
症状が落ち着いたかと思えば
その1年後、再発してしまうという役。
そんな状態であるにも関わらず、
ユーモアセンスにあふれ、
明るく前向き、懸命に生きる田中さんに注目。
あやみさん(水上あやみ)には、
今回、彼女の新たなる魅力を
発揮してもらうべく、生涯独身を貫く、
香里園で小さなスナックの経営者で、
ボーイフレンドが沢山いる、
アクティブで、ちゃきちゃきした
「ザ・大阪のおばちゃん」の
「小野さん」に挑戦してもらう。
溝口さん(溝口敬居子)演じる
「大城さん」は、元新劇女優であるが、
芝居から遠ざかって数十年・・・。
今では芝居への未練もなく、
地域の住民にダンス等を教えながらも、
カメラが回れば、
つい女優魂がさく裂するという
パワフルで、ダイナミックなレディー。
劇団ふぁんハウス
初参加の中村さん(中村光法)は、
元全学連の闘志でありながら
小学校の校長にまでなったという
異質な経歴があり、妻は介護施設に
入居している「山下さん」を演じる。
(中村さんの稽古参加は次回からとなるが、
果たしてどんな山下を
見せてくださるのか?楽しみ。)
こうした個性豊かな住民の親分的な存在で、
誰からも一目置かれ、ご意見番として
常に住民のことを考えているが、
実はとても涙もろいE3号棟の世話人、
「東のおばちゃん」を
ゆみさん(ますだゆみ)に演じてもらう。
E3号棟の元住民、平野恒雄をモデルにした
「長尾敦子」を演じるのが、
千秋ちゃん(鈴木千秋)。
例によって例の如く、彼女がこの団地に
戻ってきたからにゃ〜
ただではすまへんよぉ〜って役。
で、わたくし平野恒雄はといいますと、
「長尾敦子」が経営している
映画制作会社の社員で、
標準語のセリフのみの「新島」を
演じることに。
個性バリバリの人情物語!
これから
本格的な稽古に突入するのでした。


