Page12–「とにかくやらねば!」

『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2026.07.12

7月12日
「とにかくやらねば!」

先週の土曜日(7月4日)から、
昼夜連続稽古が始まった。

先週の稽古前までの出来事は、
前回の「団長の独り言」で描いたとおりで、
今回は先週の稽古の様子と、
今週の稽古の様子をお伝えしますね。

7月4日(土)
13時開始ちょうどで、
前半の通し稽古を行えば、
うーん・・・
芝居へのダメ出しが細かくあるものの、
それよりも、
上演時間が予定より5分長いのが
とても気になった。

5分なんてものは、
テンポ良く行えばすぐ縮まるだろうけれど、
全体的にセリフを思い出し思い出しなので、
どうしても間延びした感じは否めず、
セリフに振り回されて
芝居全体がダラ~って感じだったので、
前半通しのあとは、
時間の許す限り抜き稽古を行った。

1時間の休憩後、
18時から後半の通し。

全然面白くない・・・・
いや、本当に。

テンポは最悪だし、後半になればるほど、
動きもセリフもうろ覚えの中、
それっぽくやってはいるが、
どうにもこうにも私の思い描いた
芝居とは全然違う。

「やはり脚本が悪いのだろうか?」

再び悩みながらも、後半通し後は、
徹底的に抜き稽古を行ったけれど、
果たして成果はいかに・・・。

7月5日(日)
12時半過ぎに稽古場へ車を滑らすと、
荷物搬入の為の台車と共に
櫻井君が中心となり数名のメンバーが
私が来るのを待ち構えていたので、
早速搬入開始。

メンバー全員で稽古場設営を行い、
楽しい雰囲気の中、
パンフレットの写真撮影を済ませ、
休憩を挟んで後半の通しと
抜き稽古と行うと、
自主稽古を行ったラストシーンは、
なんとかまとまり、かろうじて
観られるようにはなったけれど・・・。

1時間の休憩中、
ひとり車の中で休憩して
気持ちを落着かせ、夜の稽古開始。

受付スタッフの美雪さんが
お越しになったので、
美雪さんの見守る中、
自信のない後半通しを行うと、

ん?なんか違うぞ!

テンポが非常に良く、
それぞれが演じる事を楽しんで、
役の人物がキチンと生活しているので、
物語に引き込まれる。

その通しを終えて休憩に入った際、
美雪さんに「どうだった?」と聞けば、
彼女は目に涙をため、言葉を詰まらせながら

「よかった・・・感動しちゃった」

と嬉し事を言ってくれるが、

休憩後に前半の通しをしたら・・・
疲れが出てきたのか?グタグタ。

こうして一喜一憂した、
この週の昼夜稽古は終了した。

7月11日(土)
今日の稽古を行う部屋は、
3部屋ぶち抜きでお借りすることが出来、
しかも昼と夜の稽古場が同じところなので、
じっくりと腰を据えて稽古が出来る。

今回は仕上がるのが遅いので、
この日の昼夜稽古は非常に大切!
いつも以上に気合を入れて稽古に挑む。

まずは開演前に音声ガイド用ラジオで
聞いていただくキャスト紹介の収録を行う。

「○○役の何某です。
赤い派手なジャケットに
黄色のズボン姿で登場します」

ってな感じのガイドを
開演前、音声ガイドラジオに流すのだが、
目の見えないお客様からの評判もよく、
毎回、役者達は張り切って収録している。

その収録を終え、14時から前半の稽古。
とにかく前半を固めようと思い、
昼間の稽古では、これでもか!
ってくらいの抜き稽古を行う。

そして夜の稽古では、前半の通し。
皆さん、衣裳を着こんでの稽古とあって、
雰囲気もすごくよい。

やはり衣裳って大切ですよ!
稽古着や普段着から衣裳にチェンジすると
スイッチが入るとでもいうのかな?
だから衣裳選びはとても重要なんですよ。

かく言う私も、役柄に合わせて
購入したおニューのジャケットに
おニューのサマーセーターに身を包み、
日常会話ではまず使わないであろう
セリフをかろうじてこなす・・・。

皆さんも全体的にはいいんだけど、
あとはセリフ覚え・・・そこが完璧になれば、
きっとテンポもよくなるに違いない。

7月12日(日)
今日の昼間の時間帯は、
劇団ネーム・
「ボイス・エマノン」さんをお迎えし、
音声ガイド収録。
本業は言わずと知れた
渋谷にある公共放送局の
ベテラン・アナウンサーさん。

現在は朝のラジオ番組のキャスターとして
活躍されていて、
プロ中のプロのアナウンサーさんによる
音声ガイド収録を行った。

彼とのお付き合いも、もう28年ほど。
私がその公共放送局の全国ネットのテレビ番組に
劇団ふぁんハウスの代表として
出演させていただいた時のキャスターがボイスさんで、
番組前の打ち合わせ段階から意気投合し、
その後もやり取りをさせていただくようになり、

そんなある日

「音声ガイドってのをやろうと思うんだけど・・・」

とボイスさんに相談したら、
「ナレーションやるよ」と
二つ返事で快諾していただき、

以来、20年以上に渡って
ボランティアとして、
音声ガイドのナレーションを
引き受けてくださっている。

今回も的確な発音と速度、
そして何より聞いていて
心地よいナレーションで、
もうしびれました~。
音声ガイドユーザーの皆様、
今回もぜひ、ご利用くださいね。

そんなボイスさんの
素晴らしいナレーションに恥じぬよう!
夜の稽古では、
テンポアップに重点を置いた稽古を繰り返し、
後半部分の通し稽古を行えば、
テンポアップにかなり気をとられ、
慌てている感じはあるにはあるが、

「これはいけるかも。」

という光の見えた稽古でありました。


共有: