Page16–「想い出の香里ヶ丘に夢が咲く」

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団長の独り言 2026.08.06

「想い出の香里ヶ丘に夢が咲く」

多くのお客様がお越しいただく中、
公演は無事終了しました。
アンケートを読ませていただき、
大成功を実感しつつ、「団長の独り言」
の執筆に取り組んでます。

今回の作品は、
平野恒雄の自叙伝のような作品でして、
子供時代から
私の事を良く知る人物達からの感想は、

「これは完全にドキュメンタリーだね」
との事。
それほど自分の少年期を
包み隠さず描い作品だけに、
「こんな脚本で大丈夫か?」
という不安な気持ちを抱き、
稽古をスタートさせると、

どの役者もピントが合わず、
先の見えない稽古の日々。

この脚本でこのまま続けていいのか?
いや・・・続けるしかない。
自問自答を繰り返す。

それでも7月に入ってからの
昼夜ぶっ通し稽古では、
ようやく形になってきて、

先日、
最終通し稽古も無事終了し、
ある程度の手応えを感じながら、

8月6日に劇場入りをし、
8月7日に初日を迎え、
8月8日は楽日となる。

その様子を
今回も日記形式でお届けいたしますね。

8月6日(木)劇場入り

朝6時30分、劇団倉庫集合。
家を出た時は雨模様で、
その雨が道路を微かに濡らしている。

劇団ふぁんハウスは、
今回で49回目の公演となるのだが、
仕込みの朝というのは、
10年以上はずーっと晴れていたので、
なんだかちょっとなぁ~と思いつつも、
気持ちを切り替え倉庫へ向かう。

すると!
倉庫に到着する頃に雨が上がる。

そこへ丁度やってきた
舞台監督の高橋さんと挨拶をかわす、
「やっぱり晴れましたね」だ。

高橋さんも、朝、家を出た瞬間
「ついに雨か・・・」と思ったそうだが、
さすが
劇団ふぁんハウスといったところ。

そんな話をしていると、
続々とやってくるメンバー達。
早朝にも関わらず、皆元気!元気!

ひとつの目的を持って
一生懸命になるというのは
素晴らしいよね。

てきぱきと積み込みを終えて、
団長カー、千秋カー、
そしてトラックは一路、
板橋区立文化会館へ。

移動中の車では、
団長カーも千秋カーも
NHKラジオの「マイあさ!」。

聴き馴染みのある
野村正育アナウンサーの声に
みなが聞き耳を立て、
原爆、平和についての話になる。

私の母親は10歳の時、
自宅である広島市内で被爆し、
壊れた家の下敷きになり、
一命をとりとめた。

あの時、
もし母親が亡くなってしまったら、
劇団ふぁんハウスという
劇団はなかったわけで、
改めて原子爆弾の恐ろしさと、
平和の尊さを再確認し、
こうして芝居が出来るということが
当たり前だと思わず感謝しなきゃね!
等の話をしながら、
大渋滞の国道を走っていると、
午前8時15分となったので、
鐘の音と共に車内での会話は中断し、
運転している私以外、みんなで黙とう。

8時45分、
板橋区立文化会館に到着。
倉庫組ではないメンバー達も
全員が顔を揃えていて、元気!元気!

やがて、
開門時間となったのでまずは楽屋へ。
勝手知ったるホームグラウンドの
板橋区立文化会館。

かれこれ20年ほど前は、
なかなか楽屋にたどり着けず、
「あれ?どこだっけ?」となっていたが、
今では全く迷う事なく
楽屋までたどり着き、荷物を置いて、
トラックが横付けされている
搬入口へと向かい、怒涛の搬入開始。

搬入口は広いし、
巨大エレベーターもあるし、
あっと言う間に搬入もおわり、
そこからは受付設営チーム、
楽屋にての事務作業チーム、
大道具建て込みチームに分かれ、
ワイワイガヤガヤ言いながら、
てきぱきと仕込みを行う。

こちらの劇場では、
舞台上ではヘルメット着用が
義務付けられているので、
メンバー達は、
黄色、青、白のヘルメットをかぶり、
なんだか勇ましい。

私はといえば、
相変わらず特に何をするわけでもなく、
劇場のあっちをウロウロ、
こっちをウロウロ・・・。

そうこうしているうちに、
舞台上では大道具が立ち上がり、
照明さんの作業や音響さんの作業等もあり、
なんじゃかんじゃで、
あっというまに時間は経つもので、
気が付けば!18時30分。
場当たり開始の時間となったのでした。


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