Page18–「場当たりから、 ゲネプロ、そして・・・」
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団長の独り言 2026.08.07
「場当たりから、
ゲネプロ、そして・・・」
場当たりは順調に進み、
いよいよ物語のクライマックスとなる
「〇〇シーン」での
照明と音響の素晴らしいコラボ!
指示を出すために客席の一番うしろから
その光景を観ていて、
思わず「すげ~」と声をあげてしまう。
そのシーンが終わったところで、
高橋さんが「はい、止めまーす」と
インカム越しに
各セクションに伝えると、
客席の明かりが入り、
芝居は止まる。
素晴らしい舞台効果!
それだけに、
その効果がすぐに終わってしまったのが
すごくもったいないと感じた。
それは、舞台監督の高橋さんも
同じなんだけど、
ただ照明の大塚さんも音響の野中君も
「役者がハケれば暗転」
という稽古場での打ち合わせを
きっちり守ってくれたからこその
長さだったので、
効果の長さを変更してもらうべく、
「演奏音楽が終わるまでは
派手に長くやってください」
と音響さん照明さんに指示を出すと、
高橋さんもノリノリで、
「音楽が終わってからも、
更にもう一丁はどうですか?」
と提案。
それはナイスアイディアだと思い、
そのことも野中君と大塚さんに伝える。
一方の役者達は、
正面を向いて芝居をしているため、
舞台上がどんな事になっているのか
分からず、私達のやり取りを
「なんのことやら?」って感じだったので、
「みんなも見てみてよ!」
と舞台上にいる役者達に言うと、
音響の野中君が、いきなり「ぴゅ~」という
効果音を入れたかと思うと、
それに応えるべく
照明の大塚さんが
すかさず客席を暗くして、
音に合わせて、
紗幕に〇〇を派手に映し出す!
花道付近に移動した役者達は、
その光景を見て、歓声を上げる。
「うぁ~」「すご~い」「きれ~い」
メイキングビデオに
その様子がばっちり収められているが、
まるで本物の○○を観ているように
皆の顔が輝き、
なかには涙ぐむメンバーまでいて、
しばし○○を眺め、
今度は役者も入りこのシーンを
見せてもらうと、
いやぁ~ほんと最高だわ。
私までもが涙ぐんでしまう。
しかし余韻に浸っている場合ではない。
続く私演じる「新島」の挨拶、
鈴木千秋演じる「敦子」の挨拶、
そしてエンディングとなるエピローグと
サクサク進み、場当たりは無事終了した。
約1時間ちょいの休憩後、
役者達はメイクに衣裳を身に付けて、
「ゲネプロ」を開始する。
ゲネプロというのは、
本番と全く同じ状態で行う
リハーサルの事で、本番と違うのは、
お客様がいないという事だけ。
つまり、
これまでの稽古の集大成なので、
そりゃ~ねぇ~緊張もします。
今回、私演じる「新島」は、
出番の少ない役なので、
観客目線でじっくりと観られる・・・
と言いたいところだが、
舞台写真を撮らねばならないので、
客席に腰を落ち着かせるわけにもいかない。
昨年の夏、
舞台写真撮影をメインとして使用する目的で
購入したニコンのフルサイズセンサーの
ミラーレス一眼レフに
200mmの望遠レンズを取り付けて、
芝居開始と同時に各役者の
「いい表情」を狙って
シャッターを切る!切る!
しかし・・・・高性能すぎて、
舞台写真を撮る設定が良く分からず、
始めのうちは白飛びしたものや、
ピントの合わないものが続出・・・
オートにすればいいってものではなかった・・・。
ただこうしているうちにも
芝居はどんどん進んでいく。
しょうがないので適当に
カメラの設定を変えながら、
シャッターを押したけれど、
猫に小判とはこのこと・・・
全然使いこなしていない。
今のカメラは性能がいいので、
何もセンサーがフルサイズの
でかいカメラではなく、
APS-Cのミラーレスでも
十分だったかなぁ?と思った。
話は逸れましたが、
無事ゲネプロを終え、
出演者は舞台上に集合し、
全体集合した写真を撮ってもらい、
出演者、スタッフ関係者一同が
客席に座り、本番直前の最後のダメ出し。
忙しいゲネプロで
細かいところは観ていなかったのに、
それなりに言う事べき事ってあるもので、
ポイント、ポイントでのダメを出す。
そしてミーテイングの最後に、
舞台監督さんからの注意事項を聴き、
「皆さん、本番よろしくお願いしまーす!」
と私の掛け声で、
役者は楽屋へ、スタッフさんは修正等、
お客様の入場時間まで、
最後の調整を行うのでした。


