Page2–「3か月ぶりの仕事復帰!」
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団長の独り言 2024.11.11
「3か月ぶりの仕事復帰!」
11月7日、月に1度の診察の日。
この日の診断の結果で、
正式に「仕事復帰」の許可を
いただくという、
私にとってはとても大切な日。
いつものようにバスに乗り、
電車に乗り、またバスに乗り、
約40分掛けて病院に到着。
まずは、
とても信頼している理学療法士(PT)の
I先生によるリハビリから。
治療のベッドにつくなり、
I先生から
「いよいよ仕事復帰ですね!」
と声をかけられて笑みがこぼれる私。
I先生の治療を最初に受けたのは、
手術を受ける1か月ほど前の6月末。
週に1度のリハビリを約4回ほど受け、
手術をした翌日からは、
孤独と痛みと戦っている
病室に毎日来て下さった。
I先生とのリハビリの時間というのは、
とてもリラックス出来て、
不安な気持ちが和らいだ。
更には執刀医の先生も、消灯間際、
恐らく
お仕事が終わるタイミングだと思うが、
毎晩病室に来て下さり、
「どうですか?」と言って私の状態を
確認して下さるのも、とっても嬉しくて、
明るく前向きな気持ちになったものだ。
さてそのリハビリだが、
退院してからは
週に2日の病院通いとなり、
I先生からのリハビリ治療を受け続け、
おかげ様で順調に回復して、
この日のリハビリも、いつものように、
肩の可動域の経過確認からスタート。
「前回よりも
随分上がるようになりましたね!」
「いいじゃないですか!」
とお褒めの言葉をいただく。
教えていただいた自主訓練を
真面目にこなしてきた成果と、
あと先生の的確な治療のおかげだと
思いつつも、何歳になっても
褒められるというのは嬉しいもので
ハイテンションになる私。
その後も痛みがないかの確認をし、
骨の動きのチェックや、
固くなった筋肉を解して下さり、
可動域をさらに大きくする治療などを
施していただいていると、
あっという間に
40分間のリハビリは終了。
恐る恐るI先生に、
「(仕事復帰は)大丈夫ですかね?」
と聞けば、「大丈夫」と
にっこり笑って下さったのは
なんとも心強く、
意気揚々とリハビリ室を出た私は、
整形外科外来で受付を済ませ、
1階に降りてレントゲンを撮り、
ドキドキしながら
診察室前で待つこと10分。
「平野さん~診察21番にお入り下さい」
とマイクで呼ばれたので診察室のドアを開けると、
右肩を手術して下さったK先生が、
いつものように穏やかな笑顔で座っていた。
先生のナチュラルな笑顔を観るとホッとする。
「どうですか?」
「ちょっと腕上げてみましょうか?」
「大分上がるようになりましたね!」等、
誠実な雰囲気で、
優しく話しかけて下さりながら、
先程撮ったレントゲン写真を御覧になると、
「気になる点はないですね」との事。
そこで次なる診察は、
お待ちかねのエコー検査となる。
トレーナーを脱ぎ、半袖シャツの袖をまくり、
右肩を先生の方へ出し、肩にあてられた
器具から映しだされる
エコーのモニターを先生と共に凝視する。
うにゃうにゃと動いている
私の右肩の画像が映し出されていて、
正直、何が何だか良く分からないけれど、
先生の説明で
「ここが腱板ですが、うん!
ちゃんとつながってますね」
という
言葉で先生が指さす箇所を観れば、
確かにちゃんとつながっている。
腱板が切れていた時は、
腱板の真ん中あたりが
白く光っていたので、
つながっているのは私にも分かる。
更に先生は
エコーの器具を別の位置に移動させる。
「これが、アンカーで」
と言われるほうを観ると、
腱と骨を繋ぐ糸を固定する
アンカーらしきものも
映し出されている。
更にこの日は念入りに調べて下さり、
「ちょっと肩を上げてみましょうか」
と言われ、そのとおりに動かすと、
先生は別の位置へと器具を移動。
私の表情は多分、真剣だったと思う・・・
時間にして数分だけど、わりと長く感じた。
やがて先生は器具を置き、私の目を見て、
「明日から仕事されても大丈夫です」と、
とても力強く言って下さったので、
ホッとした気持ちが体中を包み込み、
私は嬉しさのあまり、ハイテンションで
療養中の苦労話?なんかをお話すると、
先生は笑顔でちゃんと丁寧に聞いて下さり、
次回の予約を取って診察を終え、
会計を済ませて病院を出ると、
真っ先に職場へ電話!
「予定どおり明日から仕事して
良い許可が出ました!」
報告後、気が引き締まる思いがした。
ただし仕事復帰の許可が出たものの、
まだまだ完治したわけでなく、
ようやく通常の50%に腱板がなった
という事なので、
重たいものは勿論持てないし、
まだ「バンザイ」までは出来ないし、
肩甲骨の動きは極端に悪いし、
肩そのものも違和感があり、
痛む事もある。
それでも少しずつ
回復しているのは実感する。
そしていよいよ仕事復帰初日の朝、
緊張感でいっぱいだったけれど、
仕事がまた出来るようになったという事に、
感謝と喜びの気持ちいっぱいで、
久々に目覚まし時計で目覚め、身支度をし、
久々にネクタイしようとすると、
おっと!
右腕が首の後ろに回らない・・・。
そっかぁ~
これまで療養期間中に
徐々に出来る事も増え、
頭も両手で洗えるようになったし、
顔も普通に洗えるようになったし、
「もりそば」や「つけめん」を箸でつまみ、
高く上げて、つゆの入った容器に移す事も
問題なく出来るようになったのに・・・
ネクタイかぁ!
これはさすがに療養生活期間には
やらなかった動きだもんなぁ。
きっと仕事復帰をするにあたり、
まだまだ「うっ!」って動作は
色々と出てくるだろうなぁ~と思いながら、
車のハンドルに手を置けば、
「だる~い!」
うひゃ~!
ハンドルを握る際にも
肩の筋肉を使うんだぁ~と、これまた実感。
少しずつ、焦らず!
無理せず、無茶せずをモットーに、
こうして、「偉大なる普通の日々」が、
久しぶりに始まったのでした。