Page15 – 「素敵な図面が届いた!」

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団長の独り言 2022.01.09

1月9日(月)「素敵な図面が届いた!」

舞台美術の三井さんから、「久美・美容室」の
舞台図面が昨日の晩届いた。

図面を見る瞬間ってのは、
本当にワクワクするものでして、
今か今かと心待ちにしていたので、
とっても嬉しい。

「わぁ!凄い!」というのが率直な感想。

図面を依頼する際、私が描いた
子供のお絵描き状態の原案を、
よくぞここまで素晴らしいものに
仕上げて下さるってのは、
いやはや!さすがです。

その図面の届いた翌日の1月8日(土曜日)、
この日の稽古は、本当ならば
18時から21時30分までの
予定だったのだが、
「もっと稽古しなきゃ」という想いから、
昨年末に急きょ稽古時間を延ばし、
13時から21時30分までの
ロング稽古って事にしていた。

タイミングのいいことに、
実寸のとれる
とーっても広い部屋での稽古だし、
稽古時間を延ばした事により、
時間的な余裕もあるので、
せっかく図面も届いた事だし、
実際の広さや距離感を皆さんに
体感してもらうべく、
巻き尺やテープ等を用いて、
仮・久美美容室を作っての稽古となった。

平面図片手に、みんなで
「あーでもない」「こーしたほうがいい」等、
意見を出し合いながら、かなりの時間をかけて、
素人ながらも、なんとか図面どおりの寸法を
取ることが出来たけど、プロの方だと
なんてことのない作業でも、
我々が行うとなかなか苦戦しました。

で!完成したほぼ実寸で印をつけた
稽古場で早速稽古を開始する。

この日の昼の部の稽古には、
音楽担当でギター演奏を担ってくれる
ギターリストのYUKIさんがお越しになる。

見るからにミュージシャンって感じの
カッコいいギターリストさんで、
普段はあちらこちらのライブハウスで
プロの演奏家として活躍をしているそうで、
今回ご縁があり、アマティアズのピアノ演奏と
コラボして、「久美・美容室物語」を
盛り上げてくれる。

YUKIさんがお越しになったので、
本当は最初のシーンから
「どんな雰囲気か?」を
観てもらいたいところではあったのだが、

稽古スケジュールの関係で、
後半からエンディングまでを
いきなり御覧いただく事になった。

仮舞台を創るための寸法を取るのに
時間がかかったので、
時間を押して稽古を開始する。

本番と同じ広さをとって、
実際の図面に合わせて仮セットを
組み直しての稽古となったので、
これまで稽古してきた時の距離感や、
出入口の向きが変わった事により、
動きや役者の登場、退場(出ハケ)も
大幅に変更する事となったので、
さすがに昼の稽古では「通す」って
わけにもいかず、ちょこまか
芝居を止めながらの稽古となったけど、
なんかいい感じとなる。

そこで後半を通してみるか?
とも思ったけれど、
時間的に中途半端になるので、
折角YUKIさんがギターを持って
お越しになったことだし、
オープニング&エンディングの歌では、
ピアノ&ギターの演奏の中、
メンバー達は歌って踊り、

また「ここはギターのみのBGMを
入れてほしい」というシーンでは、
芝居に合わせてギターソロの
BGMを入れて演奏して貰う。

演奏が終ると、
思わず稽古場全体から拍手が
沸き起こるほどの素敵な音色。

これは期待持てますぞ!

そんな盛り上がった昼の部の稽古を終え、
約1時間の休憩後、夜の部の稽古場には、
芝居に興味を抱き見学をしたいという連絡を
下さった方がお越しになったので、
「観客」の目を意識しての
「後半部分」を通してみる。

面白いもので、
「見学者」という観客が一人いるだけで、
「いいところ見せなきゃ!」
精神がみなに働くのか?
なーんかすごくいい感じでスタートして、
多少の詰まりはあったにせよ、
テンポ良くエンディングまで進み、
まぁーかろうじてやりきったかな?
という後半部分となった。

見学のTさんに感想を聴けば、
「元気を頂く事が出来た」
「皆さんのパワーがすごい」
「純粋に楽しかった!」

とこちらとしては、
まだまだ改善点が沢山ある芝居で
あったにもかかわらず、いい感触で
いてくれたのがちょっぴりホッ!って感じ。

「本当は最初から観てもらえれば
良かったんだけど、後半だけですみませんね。」
って言ったら、
「えっ!?後半だけだったんですか?
楽しかったので、最初から観いるのかと
思いました!」との事。

「そうなんだぁ!」と、逆に私はその感想に
びっくりだったけど、何はともあれ観ていて、
引き込まれたってことなので、
まずはよかった・・・。

ちなみに彼女、すっかり劇団ふぁんハウスの
ファンになってくれたようで、
当日スタッフとしてかかわってくれるとの事。

そして翌日曜日、
今日は夜からの稽古だったけど、
これまた広─い稽古場だったので、
セッティングの際、昨日のノウハウを生かして、
実寸をとった本番通りの広さでの稽古となった。

今日は舞台スタッフの美鶴さん、
前回の「ざ・クリーンキーパー」で役者として
出演してくれた美帆ちゃんが見守る中、
前半を通してみたら・・・

勢いはあるけど、
勢いしかない芝居となったので、
各役者へ厳しいダメを出し、
気持ちを引き締めてもらい、
再度行えば、なんとか観られる
前半が戻ってきたけど・・・

なかなかドンドン進むってわけには
いかないなぁ…。

ちょっとダメを出せば、
すぐに修正されていい感じになるのだがら、
その感覚を維持して、次回は
いよいよ通し稽古に突入するので、
万全の態勢で挑んでもらいたいものですなぁ。


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