Page20 –「謹賀新年」

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団長の独り言 2023.01.01

1月1日(日)「謹賀新年」

新年あけまして
おめでとうございます。

令和5年の幕開けです。
今年は劇団ふぁんハウスにとって、
更なる飛躍の年にしたいなぁ〜って
思っております。
なにせ
25周年を迎えるんですからねぇ。

そう・・・25周年記念なのです。
無我夢中で活動して、あっという間に
駆け抜けた年月だったけれど、
あらためて振り返ると、
トラブルやドタバタは毎回の事で、
解散の危機も何度もあって・・・

本当に色々な事がありながらも、
その都度乗り越えて、
よくぞ、
ここまでやってこられたって
そんな感じですね。

と!新年だからと言って
想い出に浸っている場合じゃございません。

1月に入ったという事は、
本番まで2か月を切ったって事でして、
ちょっと焦ってます。

前回の団長の独り言にも描いたけれど、
どうしたものか?
登場して退場するだけの
簡単なシーンですらつまずき、
稽古が大幅に遅れてしまっていたので、
年末30日(金)、9時から17時まで
全員参加の中、緊急稽古を行った。

朝9時開始。
朝からの稽古ってことで、
まずは身体と心をほぐしてもらうべく、
歌、踊り、殺陣と続けざまに行う。

この日の稽古場は、
壁一面に鏡が貼ってあるので、
全員が自然と鏡の前に集まり、
己の姿を見ながら踊り歌う。

最初の頃に比べたら、
全体的にまとまってきて、
上達はしたけれど、
まだまだもっともっと
特訓しなきゃいけないなぁ・・・
ってみんなも感じる。

その後、休憩を挟んで、
舞台美術の三井さんから送られてきた
舞台の図面を皆さんに披露すると、

「うぉ!」「へぇ〜」「すご〜い」

と歓声が沸き起こる。
正面図に関しては、
まだ「ラフ」図といって
キッチリと描かれたものではないけれど、
これまでは漠然とした仮想舞台の中での
稽古だったので、
こうして「人生芸夢」という作品の中で
生活をする舞台が具体的に目の前に現れると、
そりゃ〜もうテンションもあがるってものです。

早速、その図面をもとに
道具類の配置を変更して稽古開始。

配置が変れば動きも変わるので、
その都度芝居を止めて
微調整を行いながら進めつつ、
物語後半の最初の登場や、
退場を絡めた稽古を重点的に行うと、
各自それなりに研究していた
成果が出ていたようで、
前回の絶望的な芝居からは脱却したけれど、

もうひとつパッとしないので、
諦めずに細かく指示を出し、
何度も繰り返すと、
ようやく形になったのでよっしゃ!次!

なんとかエンディングまで
持ち込みたいので、
時計を見ながら稽古を進めるけれど、
サクサクってなわけにはいかない。

それでも年内中に
予定しているシーンは
終わらせなきゃって焦ってしまい、
先に進める事を優先しそうになる。

しかし、しっくりこない芝居を
そのまま先に進めるって事は、
「妥協」するって事になるので、
先に進めたい気持ちを抑えつつ、
芝居を止めてはダメを出し、
止めてはダメを出し・・・を
根気よく繰り返す。

そうこうしているうちに、
あっと言う間にお昼の12時。

全体稽古の終了は
12時までって事にしていたけれど、
ラストまで細かく稽古するには、
あと30分ほど時間が欲しいところ・・・

それは皆も同じだったようで、
稽古時間を30分延長する事を
承諾してくれて、
どうにかこうにかエンディングまで
行くことが出来た。

ここで全体稽古は終了し、
「よいお年を〜」との挨拶で解散したが、
数名のメンバーは、
さらに特訓稽古をしたいと言って
残ってくれたので、折角の機会だし、
残ったメンバー達の気になる芝居、
気になる癖等を、
かなり厳しく指摘させていただいた。

言われた本人は、
相当きつかったと思うけれど、
なんとか食らいついて貰いたいとの願いから、
各人に対して、遠慮なくダメを出させていただき、
約3時間に渡る特訓稽古は終了した。

こうして気になっていた役者の癖と
じっくり向き合う事が出来て、
年末の特訓稽古では、とても
有意義な時間を過ごす事が出来た。

その成果が次の稽古で現れてくれれば
先に進める事は出来るのだが、
本番まで2か月を切ったので、
のんびりしている暇はもうない。

今年最初の稽古から
全力で追い込んで行こうと思っている。

ってなわけで!
こんな劇団ふぁんハウスではございますが、
本年もよろしくお願い致します。


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