Page23 –「上演時間は！？」

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団長の独り言　2023.01.22

1月22日(日)「上演時間は！？」

早いもので本番まで約1か月となった。
思い起こせば、「人生芸夢〜夢のとおり道〜」
の顔合わせを行ったのが昨年6月。
その芝居があと1か月で本番を迎える。

歌あり、日本舞踊あり、ダンスあり、殺陣ありと、
賑やかなエンターテイメントなお芝居なので、
稽古時間にやるべきことも盛沢山。
そこで貴重な稽古時間を無駄にすることなく、
殺陣、ダンスや歌なんぞをビシッと稽古してから、
本稽古へと突入する。

まず昨日の土曜日、
「前半の通し」を行った。

「通し」というのは、
本番を想定して芝居を止めずに行う稽古の事。

これまでの稽古では、
気になる箇所があるとその都度止めて、
私が「あーでもない、こーでもない」
と役者達に注文を付け、何度となく繰り返し、
同じ箇所を行うというスタイルの稽古を行っていた。

しかし通し稽古となると、
セリフが出なかろうが
湯飲みがひっくり返ろうが、
何があろうとも
芝居を止めるって事はしないので、
前半部分とはいえども、
いつもと違った緊張感が稽古場に漂う。

殺陣、ダンスを一通りやってから、
10分間の休憩中も
雑談をするメンバーなんていやしない。
各自台本に目を通し、セリフの確認だ。

そして、
いよいよ前半の通し稽古開始。
私はスマホアプリのストップウォッチを開いて、
時間を計り始める。

これまでは時間を気にする事なく、
ヒラメキでどんどんと芝居を追加していったので、
どれくらいの上演時間になるのか？検討もつかない。

希望としては、
全編通して2時間以内に収まってくれれば
ベストなんだけど、どうだろうか？

何せこの作品を20年前に上演した時は、
大勢の出演者全員に見せ場を作ったのと、
役者の技量の問題で間延びした芝居となり、
上演時間が2時間30分にもなったからねぇ・・・。

だから内心ビクビク。
一応、今回脚本を見直すにあたり、
出演者や場面をかなり整理はしたので、
初演時のオリジナル脚本よりも、
かなりスリムにしたつもりではあるけれど、
稽古中に乗りに乗って、
どんどん芝居を追加してしまったからなぁ。

前半の通しで1時間以内に収まってくれたら、
後半は前半よりも短いので、
上演時間は2時間程度に収まるはず。

時間を短くするためにシーンを削るなんて事は
出来る事ならばしたくはないからねぇ。
祈る思いで、前半の通し稽古を開始した。

出だしは順調！
どの役者もこれまでの稽古の時と違って、
ちゃんと物語の中で、
生活感をバリバリ出してくれているので、
客観的に観ていても面白い。

ところどころ「・・・・」って、
セリフの詰まる役者も数名はいたけれど、
芝居を止めることなく、『それらしい事』を
言ってその場をしのいでいたので、
まぁーセーフかな？ってところ。

おっ！っと、
芝居に見入っている場合じゃない！
私演じる「中沢」の出番だ。

雰囲気が出来上がっているので、
すごく登場しやすくて、集中出来た。

そうそう通し稽古ともなると、
衣裳の早替えのある役者は、
着替えるタイミングを計るのだが、
ちゃんと事前準備をしていたようで、
スムーズにいったみたい。

ただ・・・
芝居自体の細かいダメ出しは結構あり、
おっけー！って言うには程遠い、
前半の通し稽古ではあったけれど、
前半のタイムが1時間6分！

初めて前半を通したがゆえ、
動きに戸惑う場面もあったし、
セリフの一瞬の忘れのため
「・・・・」ってのも何か所かあったので、
正直1時間30分くらいに
なってしまうんじゃないか？
ってドキドキしたけれど、
最初の前半通しで1時間6分ならば、
これから追い込みの稽古を行っていくにあたり、
6分程度ならば縮められるからね。

ホッと胸を撫で降ろし、迎えた日曜日。
いつものように殺陣、ダンス、歌をやってから
後半部分の通し稽古を行う。

今回の公演でも、
当日は10分程度の休憩を挟む予定なので、
後半は、休憩後の2幕の事になる。

みんな、
とちらないようにテンポ良くすることに
神経を集中させていたので、
のっけからとっても勢いがある。

ポンポンと
いい感じで進む後半の稽古を観ながら、
私は、開いた台本を水平にして目の前に持っていき、
残りのページの分量と、時間を交互に見つつ、
おおよその終了時間を予測すると、
うん！こりゃー50分以内に終わるかな？
なーんて思っていたら、
後半はエンターテイメント目白押しのため、
意外と時間が掛かったけれど、
それでも1時間ちょうどで終了した。

こんな間延びした前半、後半の通し稽古で
2時間ちょいって事はだよ！
稽古を更に重ねると、10分は縮まるはず。

ここまで稽古してきたからねぇ。
芝居自体に問題ないのに、
シーンをカットってのは、
やっぱりしたくないからねぇ。

但し、後半も芝居の内容は
まだまだ修正する箇所満載！
次回の稽古から昼夜連続稽古に突入するので、
そこでがっつり稽古をして、
お客様に楽しんでいただける
お芝居を完成させますよぉ〜！