Page25–「更なる進化を目指して」(ますだゆみ)

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団長の独り言 2024.3.12

「更なる進化を目指して」 (ますだゆみ)

団長平野恒雄に代わり、
今週はますだゆみがお届けします
「団長の独り言」特別編
どうぞ最後までお付き合い下さい。

劇団ふぁんハウス第44回公演
「ふたりのゆめ」が
無事幕を下ろしてから
1ヶ月半が過ぎました。

今回は新作と言う事で、幕が上がるまで
あれやこれや、心配なことや不安な事や
様々な思いが乱れ飛んでいました。

セリフは勿論ですが、
早替えが間に合うか?
持ち道具は忘れてないか?

私にとっては初めての小屋だったので、
劇場に入ってからまずは動線確認から。

何せ人一倍方向音痴なので、
楽屋と舞台の道筋を
ちゃんと頭に入れておかねば。

実は私、稽古場で通しをやった時
「出とちり」をしてしまったのです!

これまで芝居をやって来て
一度も無かったのに!

次の出番を勘違いして
衣裳を着替えに行ってしまい
「知世さん!」と呼ばれてハッと気づき、
本当は出ていなくてはいけない
場面にいない!

既に進んでいるシーンに
慌てて途中から入る(汗)

あ~本番でなくて良かった。

イヤイヤ良くない!
例え稽古でも、
あってはならない事です。

夢ではよく見ましたが、
まさか本当にやるとは~

そんな少しの怖さも交えて
迎えた本番でしたが 、
取り敢えず大きなミスもなく、
お客様からもご好評を頂き、
ほっと胸を撫で下ろしました。

毎週土日の夜には稽古。
稽古がない平日も常に役の事を考え
電車の中や、仕事中でも、
ふと気づくとセリフを口にしてる(笑)

自分の感情と向き合い、
頂いたダメ出しに悩みながらも
役と必死に格闘する日々。

そんな長い時間をかけて
追及した役でも、
本番は2時間余りで終わってしまう。

その2時間にどれだけ集中し、
稽古してきた事を
全て出し切り悔いなく
演じられるのか!

その緊張と挑戦が役者の
醍醐味でもあります。

そして何処までいっても
答えは永遠に出ない。

だからこそ、
ずっと続けているのかもしれません。

次回は7月20日(土)・21日(日)の
公演が決まっています。

暑さとの戦いになるのかなぁ、
そう考えると
まだまだ先のように思いますが
ぼーっとしてはいられません!

改めて身体と頭を整え、
役と向き合い、
最高の舞台をお届けできるよう
更なる進化を目指します!

心を込めてお届けします
「ふたりのゆめ」

次は板橋でお会いしましょう。


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