Page22–「怒涛の日々の向うには・夢」 (ますだゆみ)
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団長の独り言 2025.06.10
「怒涛の日々の向うには・夢」 (ますだゆみ)
こんにちは!
今週の 『独り言』は
団長・平野恒雄に代わり、
ますだゆみの担当です。
よろしくお願いいたします。
このところ「劇団ふぁんハウス」は
活発に動いております(笑)
通常なら公演と公演の間は、
束の間の休日に観劇にいったり、
体力づくりに励んだり、
公演中に溜めてしまった
あれやこれやを片づけたり、
友人と会って交流を深めたりと
そんな日々を過ごすのが常でしたが・・・。
まだ情報公開は出来ないので
詳細はお伝えできませんが、
2週間ほど前、
映画の仕事依頼が来たのです。
劇団ふぁんハウスは、
これまでも
数々の映画・TV・CM等の
出演、協力等をさせて
いただいておりますので、
二つ返事でお受けしたいところですが、
日程を伺うと、
詳細をお聞きした2日後に顔合わせがあり、
さらにその2日後がリハーサル、
そして1週間後にはもう撮影初日で、
その後、広島尾道でのロケも。
芝居の稽古が始まるし、
綾部でのワークショップもある。
「これはスケジュール的に厳しい。」
お受けするのをためらっていたのですが、
稽古場にこられた助監督さん達の熱意と、
我々のために新幹線・宿泊場所のやりくりを
して下さったプロデューサーさんの
気持ちにお応えせねば!と、
千秋ちゃんと二人、
このミッションに挑みました。
そのためには、一にも二にも
まずは綾部ワークショップの準備です。
本来ワークショップの準備を行う予定で
前もって開けておいた日が撮影となったため、
前倒しでの準備開始です。
今回のワークショップは
「朗読」と「声優」体験がテーマ。
誰もが知っているイソップ物語や、
「雪女」のお話等に音楽を付け、
様々な演出で朗読体験を
して頂こうというもの。
という事は!
音源を録らなくてはなりません。
そこで「ふたりのゆめ綾部公演」の
稽古初日顔合わせの日、
ピアノ担当のアマティーとヴァイオリン担当の
カブちゃんには相当早めに稽古来てもらい、
私とあゆみちゃんが
ワークショップ用テキストを朗読して、
そこにアマティーがインラインでの
ピアノ演奏。
続いてカブちゃんは、
そのインラインで録音したピアノ演奏を
イヤホンで聞きながら、
「音」に合わせてのバイオリン演奏。
バイオリン演奏は
ダイナミックマイクで収録し、
ピアノ音源とバイオリンをミキシングする
という方法で、
短い時間の中でバージョン違いを含め
5曲録り終えました。
その音源を持ち帰ってCDに焼き、
物語を何度も読みながら、
音出しのタイミングを練習して、
綾部でのワークショップの準備が整い、
翌日の夜、東京を出て、
まずは新大阪にて1泊し、
翌朝、尾道へ向かい、
そのまま撮影現場へと直行しました。
その日の撮影が終わると、
今度は尾道にて宿泊。
翌日も撮影は
朝から夕方まで続くのですが、
現場では、
撮影スケジュールが押しに押していて、
ついには我々のタイムリミットとなり、
撮影の終了を待たずして、
19時20分尾道発の新幹線に飛び乗り、
今度は京都にて1泊です。
翌朝、京都駅で団長と合流して
特急でいざ綾部へ向かいます。
そこでは
約30名もの方がお集りいただいた中、
演劇まちづくりの会の皆さんが
いつもと変わらず暖かく迎えてくださり、
2時間のワークショップも
皆さん楽しんで下ったようです。
その後、地元FM局の番組収録を行い、
懇親会をへて、綾部にて1泊。
そして、翌・日曜日、
この日は移動のみだったので、
つかの間の時間を利用して、
綾部グンゼスクエアで開催されていた
「綾部バラ園」も訪れました。
(団長は別行動)
そこでは植えられたバラにコメントが
添えられていたのですが、
グンゼ(株)代表取締役社長
佐口敏康様のお言葉は
「夢☆実現」でした!
なんだかふぁんハウスっぽい!(*^-^*)
京都駅で団長と再び合流し、
14時45分京都発の新幹線に乘り、
東京田町の稽古場に17時前に到着。
メンバーと共に、
綾部公演の稽古を行いました。
振り返ってみますと、
水曜日から日曜日までの4泊5日。
毎日違うホテルに宿泊するといった、
超売れっ子アイドル?
並みのハードスケジュール。
我ながらビックリ!です。
そんなハードな状況の中、
ふと次回演じる知世のある
セリフが浮かんできました。
「知世もこんなハードな
日々を過ごしていたんだなきっと」
そんなハードな旅ではありましたが、
その間、ずっと千秋ちゃんと二人で行動!
日頃から
一緒に過ごす事の多い二人ですが、
朝から晩まで、5日間連続でずーっと
一緒というのは珍しい事で、
とても良かったと思います。
ここにも
芝居とオーバーラップするものを感じ、
この経験を二人で出来た事は、
次の芝居へ向けて、役作りの参考となる
何かが残った気がします。
とっても
大変なスケジュールではありましたが
映像の現場では若いスタッフさんが、
一生懸命に頑張っている姿に触れ、
演劇ワークショップにご参加頂いた皆さんも
団長の演出に一生懸命ついていきながら、
その楽しさを味わっている姿を見ると
やっぱりそこには
「夢」があるなぁと感じます。
思えば、
自分の好きな事にどっぷりと浸れた日々。
とても幸せな時間だったのかもしれません。
いろんな刺激を受けたこの数日間でしたが
この体験を踏まえ、更に気合を入れ直し、
9月の綾部公演へ向けて、
張りたいと思います!