Page4–「進化してます。」
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団長の独り言 2025.11.16
11月16日(日)「進化してます。」
立ち稽古に入り、今日で6度め?
読み合わせや
段取りの立ち稽古(荒立ち)では、
結構スムーズに進んでいたので、
「1か月、稽古開始を
遅らせても大丈夫だったかな?」
なんて思った時もあったけれど、
前回あたりから
動きを細かく集中して観ていくと、
幕開きからすごく違和感を感じた。
幕開きすぐのシーンに関しては、
今年4月に板橋で行った
「夏の夜空へ」と同じメンバーが
同じ芝居をパワフルに演じていたので、
普通に観る限りでは
特に違和感はなかったのだが、
そのあとに続く
「乾物屋の田端さん」
演じる溝口さん(溝口敬居子)や
「旅館・希望の星の一人娘の蛍」
を演じるふみかちゃん(中村ふみか)が、
前作とは違った風を、
芝居全体に吹き込んでくれた事で、
「違和感がない」
と思い込んでいた幕開きも、
「違うよなぁ~」って思えてきた。
そこでもう一度幕開きのシーンに戻り、
芝居を細かく細かく変更していくと、
前作と同じようだけど、
かなり違う幕開きとなった。
前回は、
「アマティーとカブちゃんの
オープニングの演奏終了」
↓
「暗転」
↓
「ミンミンゼミのSE(効果音)」
↓
「舞台全体に明かり入ると
誰もいない旅館・希望の星」
↓
「(そこへ酒屋の伸ちゃんが入って来て、)
こんちは~」
↓
「従業員の【ゆかり】が眠そうに
『はーい』と言って出てくる」
という流れだった。
それを
「オープニング演奏終了」
↓
「暗転」
↓
「ミンミンゼミSE」
までは同じだが、
「舞台全体に明かり入ると、
誰もいない旅館・希望の星」だったのを、
↓
「舞台全体に明かりが入ると、
旅館・希望の星の隅っこに
【ゆかり】が腰かけていて、
哲学書を読みふけっている。」に変更。
そして
「暫くミンミンゼミの大合唱が暫く続く。」
↓
「ミンミンゼミの大合唱が
ほどよく続いたところへ
酒屋の伸ちゃんが入ってくる」
↓
「こんちは~三河屋でーす」
↓
「ゆかりは気づかないで読書に夢中」
↓
「こんちは~」
↓
「(ゆかり)はまだ気づかない」
↓
「(伸ちゃん、しびれを切らし大声で)
こ・ん・ち・はぁぁぁぁ~」
↓
「やっと気づいた(ゆかり)、
やる気なさげに
『は~い・・・なんだ伸ちゃんかぁ』
とダルそうに顔だけ向けて返事をする」
という感じにした。
そうなると、次に登場する
「旅館の女将・美保」の芝居も、
前回はちゃきちゃきって
感じでの登場だったのが、
幕開きの空気が変わった事だし、
思い切って
「覇気のない女将」へと変えてみたら、
そのあとに続く
「旅館の社長・良蔵」の登場も
「より滑稽な社長」となり、
各登場人物の個性がより強調されて、
芝居が立体的になり、そこに
パワフルな「田端」が登場すると、
うん!全体的にしっくりくる。
こんな感じで場面全体が
より一層賑やかな雰囲気になり、
ワイワイガヤガヤとなっているところへ、
「ただいま」と言って、
クールに「蛍」が帰ってくると、
一瞬の間があり、
みなのリアクションにも変化が起き、
「蛍」の登場が
より印象深いものになって、
その後に続く「蛍」と「旅館の人々」との
関係性もすごくわかりやすくなる。
では、なぜに
「幕開きもこのように
変化させようと思ったのか?」
って事なんだけど、そこはねぇ・・・
「こうだから、こうでああである」
なんて理由はないんです。
登場人物達が活き活きするには
どうしたらいいか?
直観的に閃いた私の新しい演出で、
皆さんの意見も交えながら
作っていった結果、
前作とはまるで違った芝居へとなっていく。
あと、今回、警察役を櫻井君(櫻井太郎)が
なかなか渋い警察官を創ってきたので、
櫻井君の芝居に影響された
相棒の警察役の小路さん(小路敦)も、
より一層渋い感じとなって、
二人組の警察登場もなかなか
見応えがあるものに変化していく。
警察官の登場は、
出演者全員いる場面がほとんどなので、
警察官の動きと
役者全体の立ち位置の微調整も必要で、
基本的に「どうしたいのか?」を
皆さんに聞きつつ交通整理をして、
その都度変化させていっている。
あとは、今回の劇場サイズに合わせた
動きにするのは?ってのも、
結構時間をかけて動きをつけているので、
なかなかすんなりはいかない。
このように、
どのシーンもかなり丁寧に見直しているので、
「前はこう動いてました」なんて言っている
次元ではないわけで、
稽古の度に進化しているので、
この調子でいけば
1月にお届けする時は、
全く新しい「ニュー夏の夜空へ」に
なっているのは間違いない!
こうして、
真剣で楽しい稽古は続くのでありました。


