Page29 –「ふぁんハウスと私」 (福岡美佳)

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団長の独り言 2022.04.16

「ふぁんハウスと私」 (福岡美佳)

劇団ふぁんハウス「団長の独り言」
をご愛読の皆さん、こんにちは!

3週に1度、メールマガジン「Fun・Fan・ふぁんハウス」の
「週替わり日記」を
寄稿しております福岡美佳です。

今回は何と、団長に代わって私が
「独り言」を書かせていただくことになりました。
題して「福岡美佳の独り言」、行ってみよう!

私と劇団ふぁんハウスとの出会いは、
2017年の1月でした。

当時私は、「劇団扉座」の養成機関である
「扉座研究所」の研究生で、
2月に催される卒業公演のチラシを
プログラムに挟ませていただくために、
ふぁんハウスの公演「すぽっとらいと in 板橋」の前日、
板橋区立文化会館に足を運びました。

その時はふぁんハウスのことを
全く知らなかったのですが、

「目の不自由な人も楽しめる
お芝居を作っている」
「明日の公演は既に満席」

ということを伺い、

「これはすごい、いつか観に行かねば」

と思っておりました。

それから1年後、念願叶って
2018年1月に「ふきのとう物語 in板橋」を
観に行くことができました!

小さな人形劇団を舞台に繰り広げられる
人間ドラマ、ストーリーや役者さん達の
演技は勿論、舞台セットや劇中で
使われている人形もすごく凝っていて、

Amatiasさんのピアノの生演奏も素晴らしく、
それに感動すると同時に
「私もこの舞台に立ちたいなぁ」
という思いが強まり、
終演後に団長にメールで連絡を取って、
次の8月の舞台の出演者募集に
応募したい旨を伝えました。

団長からすぐに返事をいただき、
お会いして次回公演「夢めぐり」の台本を
読ませていただきました。

緊張もあって当時のことは
あまりはっきり思い出せないのですが、
台本の世界観に引き込まれて
楽しくて夢中になっていたことだけは
よく覚えています。

そのまま出演が決まり、
お芝居の舞台となる
クリーニング屋さんのお嫁さん
「多恵」を演じることになりました。

お芝居を始めたのが
社会人になってからということもあり、
経験が浅く手探り状態でしたが、
劇団の温かい雰囲気にも助けられ、
未熟ながらも大過なく演じることができました。

家族経営の古いクリーニング屋さんを
舞台としたドラマで、
共演者が役の上だけでなく、
本当の家族のように感じられて、
昭和の古い家を模した舞台セットに
身を置くとほっこりとした気持ちになりました。

それ以来、ふぁんハウスの公演に
ずっと参加し続けています。

その後も、給食のおばさん、小説家志望の清掃員、
そして2月の「久美・美容室物語」では
新人美容師という役をいただき、
気付けば7回目の舞台となりました。

昭和感漂うノスタルジックな世界観、
笑って泣けるほっこりした人間ドラマ、
見ていて元気になれるハッピーエンドは、
どの作品にも共通している
ふぁんハウスの良さだと思います。

次回は秋、「久美・美容室物語」を再演予定です。
更に磨きをかけた「星丘ゆり」を
お見せしたいと思っています。

また、更にその次は来年2月、
「人生芸夢(じんせいげいむ)」という、
温泉旅館が運営する劇団を舞台とした
人間ドラマで、2003年と2009年に上演された
作品だそうです。

団長曰く
「自分が書いた中で最も好きな作品」とのことで、
どんな作品なのか、どんな役をいただけるのか
今からワクワクします!

実は私はあがり症で、
緊張して体が固まってしまったり
声がうわずってしまったりすることがよくあり、
特に役作りをしていて迷いがあると、
それが顕著に出てしまいます。

どんな役を演じる時でも、
「この役をどうやって演じればいいんだろう?」
と迷い苦しむことが多く、
まだまだ修行が足りないと痛感しています。

でも、団長の演出や指導、
他の共演者からの助言やサポート、
観に来て下さる方や気にかけて下さる方の
励まし等によって毎回助けられています。

少しでも経験を重ね、お芝居の引き出しを
増やしてしっかりとした役作りをし、
自信を持って演じられるようになりたいと
思っています。

これからもふぁんハウスで経験を重ね、
役者としても人間としても成長を続け、
素晴らしい舞台を作っていきたいと思います。

今後どんな作品を演じることができるのか、
どんなお客様や共演者に出会えるのか
とても楽しみです。

ふぁんハウス共々、
これからも応援していただけましたら幸いです。


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