「夏のおもひで」　ますだゆみ

「今年の夏は暑かった〜」って毎年言ってるような気がしますが、2022年もホントに暑い毎日でした。
そして今年は蝉の鳴く声を沢山聞いたような気がします。
家の周りに樹木が多いせいか？朝も夜も頭の上に降ってくるかのような蝉の声！凄かった！

そう言えば子供の頃の夏休み、家族で梨取りに行って、
木にひっついてる蝉の抜け殻を従姉妹たちと競い合って集めた思い出があります。
何が楽しかったのか？今ではわかりませんが(笑)

他にも祖母のいる九州へ遊びに行けるのが夏の楽しみでした。
飛行機に乗って行くのも大好きだったし、船に乗って2日かけて帰省したこともありました。

船の中では寅さんの映画を上映していたり、食事は朝昼晩とラウンジでカレーライスやスパゲティ、
時にはソフトクリームなど、毎日外食気分が味わえてご機嫌でした。
そうそう、売店で生まれて初めて自分のお小遣いで「漫画」を買ったのも船の上でした。

小学生だった私にとって、その非日常的な2日間はワクワク、ドキドキが止まらない楽しい時間！
何十年も前の事なのに「夏休み」と聞くと今でもその時の気持ちがはっきりと思い出されます。
人間の記憶って不思議ですね。

記憶と言えば、8月から「久美美容室物語」の稽古が再開しました！
冬の赤坂公演を終え、その後、来年2月に公演する「人生芸夢」の稽古を挟んでいたので、
約半年ぶりの桃子です！果たしてどの位役を覚えているのか？
前回の読み合わせに続き、ドキドキの立ち稽古が始まりました。

Amatiasの奏でる開幕の音に乗せられ、久美先生との掛け合い、
ご贔屓の高木さんやマスター達との会話。
懐かしい感覚が蘇ってきます！
そして改めて、この作品の持つ温かさを感じ、
人を思う気持ち、夢を持ち続ける大切さをお客様にお伝えしたいという思いも強く蘇りました。

これから約2ヶ月、本番へ向けて更にブラッシュアップし、笑ったり、時にはホロっとしたり、
心動く時間を楽しんで頂ける舞台をお届けしたいと思います。
気候も良くなる秋の板橋公演、是非ご来場ください。