「夢のその先には…」 ますだゆみ
先日、たまたまテレビで、キング・カズ事サッカーの三浦知良選手が
インタビューを受けている場面に遭遇しました。
55歳という年齢で現役を続けている事だけでも凄いことですが
「なぜ続けているのですか?」という質問に
「自分はただ仕事をしているだけです」と、
さらりと答えている姿には尊敬以上の言葉が見つかりませんでした。
確かに55歳はサラリーマンなら働き盛りの年齢です。
でも、90分間走り続け、運動量の半端ないサッカー選手。
体力を維持するのは相当な努力が求められる職業なはず。
更にカズは言葉を続けました。
「もっと上手くなりたい、もっともっと成長したいと思いながらピッチに立っている」と。
きっと幼い頃に抱いた夢「サッカー選手になりたい!」という思い、
その夢が叶った喜びを感じているから、ずっと輝き続けていられるのだと思います。
また別の日、80歳でいまだ現役の脳外科医を追う番組を見ました。
神の手を持つと言われるその先生はアメリカと日本を行き来しながら、
長時間神経と体力を使う手術を日に2〜3人行い、普通なら諦めてしまう難しいオペでも
「患者さんのためにベストな事は何か」を常に考え果敢に挑む姿には感動を覚えずにいられませんでした。
これまで3万人もの手術を行なってきたそうですが、
術後は必ず反省を踏まえた記録を残していらっしゃいました。
自分自身の向上と後輩達へ技術を伝える為に。
子供の頃、野口英世の伝記を読み「自分も世界一の医者になる」と決意し、
夢を実現されたこの先生もまた、向上心を忘れない。
その姿に頭が下がります。
このお二人を見て感じた事は、ご自身の夢を叶え、そこに誇りと喜びを感じ、
奢ることなく更に上を目指し努力する事の大切さです。
「夢」って叶わないものと思われがちですが、
心に思いを抱き続け、努力をすれば
そこに近づくことが出来ると私は信じています。
今回のお芝居で、そんな思いを少しでもお届けできたらと、日々稽古に励んでいます!