「56歳の現役ストリッパー・星愛美さんを観ました」  福岡美佳

「Fun・Fan・ふぁんハウス」は今回でなんと1,000号を迎えました!
1,000回もメールマガジンを書き続けるってすごい!団長には改めて頭が下がります。

先月、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」という番組で、
56歳の現役ストリッパー・星愛美(ほしまなみ)さんが取り上げられていました。

病気や加齢で体中に痛みを抱えながらも踊り続ける星さんと、末期癌で余命宣告を受けながらも、
星さんの出演する全国各地の舞台に駆け付けて応援するファンとの繋がりにスポットが当てられていました。

踊る星さんも応援するファンも命懸けで、テレビ画面からもものすごい熱量が伝わってきて、
星さんの舞台を絶対に生で観たいと思うようになりました。

そう思っていた矢先に、3月の中旬に「池袋ミカド劇場」というストリップ劇場に星さんが出演することを知り、行くことにしました。

浅草ロック座には行ったことがありますが、ミカド劇場は浅草ロック座よりも小ぢんまりとしていて入口も狭く、
踊り子さんと客席の間もすごく近く、女性1人で入るにはかなり勇気が要りました
(あと、トイレが男女共用で、個室のすぐ隣に男性用小便器があったので、お手洗いの時はちょっと気を遣いました…)。

でも、踊りが始まるとそんなことは全く気にならなくなりました。

躍動感や揺れ動く感情が、踊りだけでこんなに伝わってくるんだということに感銘を受け、
美しく磨き上げられた女性の肉体美に見惚れました。

どの踊り子さんも素晴らしかったですが、星さんの「桜」をテーマとした曲に合わせた踊り、
56歳とは思えない美しいプロポーションにはただただ息を呑むばかりでした。

踊りの後のポラロイド写真撮影(1枚500円で踊り子さんの写真が撮れます)の時も、
慣れない私に優しくお声がけ下さってとても嬉しかったです。

痛む体に鞭打って踊っていらっしゃるから、いつ引退されてもおかしくない、早く観なければ、と思っていたのですが、
体中に痛みを抱えていることなど微塵も感じさせない身のこなしと笑顔に元気をもらいました。
「芸に命を懸ける」ってこういうことなんだなぁと実感し、明日からもまたがんばって生きようと思いました。

私もそんな、観る人を元気にできるようなお芝居がしたい、いくつになってもキラキラしていたい、という思いを新たにしました。


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