Page15-「本番1」

劇団ふぁんハウス25周年記念
第43回公演「人生芸夢~夢のとおり道~」
板橋公演の模様をご紹介いたします。

「本番1」
緞帳が上がった状態での客入れ。派手な照明、音楽と共に登場したのは
高山芸術座の座員、田上愛子と大空ひろし
軽快なトークでお客様へご観劇時のお願いをお伝えします。


舞台が暗くなるとラジオに照明があたり
1998年頃の高山芸術座へと場面が変わっていきます。

漫才の稽古をしている田上とひろし、そこへ劇団の女将「久代」
ベテラン女優の「明美」とスタッフの「横溝」もやってきて
いつもの他愛のない話をしています。


ダンスレッスンを終えた「町子」、座長と女将の一人娘
「さゆり」、座付き作家兼演出家の「良美」も加わり
楽屋は賑やかです。


全員で踊るフーフーダンス!


ダンスが終わったところへ座長が帰ってきます。
この座長、どうやら女将の尻に敷かれている様子。

女将は劇場が買収されるという噂を心配し、座長とひそひそ話し
団員達も気になる様子で、聞き耳を立てています。


「心配ないよ」との女将の言葉に座員はほっとして稽古に向かいますが
高山芸術座の立ち上げメンバーである明美には、心配事を打ち明けます。

そこへ、この劇団の看板女優である「淳子」が帰ってきました。
淳子も買収のうわさは知っていたようです。


明美と淳子が思い出話をしているところへ、見知らぬ女性が入ってきました。


淳子に憧れ「この劇団で歌いたいんです!」と
いきなり入団を希望する「香」です。

傾きかけている劇団に新人なんて無理!という明美の言葉をよそに
「どうせ長続きしないから」と受け入れる淳子。さて、どうなることやら

誰もいなくなった楽屋に怪しげな男が入ってきます。

男は町子の旦那「庄平」でした。いつものごとく町子に金の無心です。

みかねたひろしがお金を貸すも、少しも悪びれた様子のない庄平
町子の悩みの種でもあります。


ステージ上では今日も淳子の歌が客席を魅了し
他の役者達も、芝居に踊りにと目一杯お客様を楽しませていました。




香も今では淳子の付き人として頑張っている様子です。

そんな中、団員の田上が血相を変えて飛び込んできます。
どうやら借金取りに追われているようです。
団員達にも悩みはあるようですが、皆んなで明るく
日々を乗り越えています。



すると今度は見知らぬ怪しい男がやってきました。
この男が高山芸術座にもたらすものは一体?



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