「4人で吹かせた、私たちの『春一番』」 福岡美佳

2月28日、
「劇団ふぁんハウスpresents 演劇と音楽のパフォーマンスショー」を
無事に終えることができました。

実は今回いちばん大変だったのは、自分の喉との戦いでした。
風邪の後遺症で咳がなかなか止まらず、
初回稽古では開始から終了までずっとコンコン…。
歌の途中で咳き込む始末で、「本番でこれが出たらどうしよう」
と内心かなりビクビクしていました。

でも、歌う舞台で咳と共演するわけにはいきません。
病院でもらった咳止め、龍角散ダイレクト、のど飴とすっかり仲良くなりながら、
本番まで祈るような気持ちで過ごしていました。

そして迎えた本番。奇跡的に咳き込まずに完走できました!
もしかしたら、舞台の神様が少しだけ味方してくれたのかもしれません。

今回のいちばんのハイライトは、
坂本留美さん、中野美雪さん、岡本あざみさん、
私の4人で挑戦したキャンディーズの「春一番」です。

最初の稽古では、驚くほど歌も振付もバラバラで、
「本当に合うのだろうか?」と不安になるほどでした。
それに私はダンスに苦手意識があり、
合わせよう合わせようとし過ぎて動きが固くなってしまっていました。

でも回を重ねるごとに少しずつ揃い始め、
目が合い、呼吸が合い、最後にはちゃんと「グループ」になっていた気がします。

あの一体感は、本当に嬉しい瞬間でした。

そしてもうひとつ意外だったのが、会場の霞町音楽堂。
クラシックコンサート向けのホールとは前々から聞いていましたが、
当日会場入りすると、シャンデリア風の照明や
バーカウンターのような空間が広がり、
「今日はもう少しお洒落して来ればよかったかな?」
と思うほどの非日常感でした。

また、いつもは300人規模の劇場で強い照明に照らされ、
お客さまの顔はほとんど見えません。
でも、今回はお客さまとの距離がとても近く、
表情までよく見える空間で、こちらが少し照れてしまうほどでした。
それでも、お客さまの笑顔や手拍子がダイレクトに伝わってきて、
距離の近さは次第に心強さへと変わっていきました。

1月の「夏の夜空へ」では物語の中を生き、
2月のパフォーマンスショーでは歌って踊りました。
形は違っても、舞台に立つとやはり、生きているなぁと実感します。

咳と戦い、振付と戦い(笑)、そして仲間と呼吸を合わせる。

そのすべてが、今回の舞台の思い出です。

次の舞台は8月と少し先になりますが、また元気に舞台に立てるよう、
日々のトレーニングを怠らず準備していきたいと思います。


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