Page9–「本物を目指し」

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団長の独り言 2024.6.2

6月2日(日) 「本物を目指し」

昨日の土曜は、
廃校になった「旧小学校」での稽古。

今でこそ、ここの稽古場は
月に2度くらいしか
利用していないけれど、
去年までは、こちらの施設が
劇団ふぁんハウスのメインの稽古場だった。

現在、劇団ふぁんハウスが
メインの稽古場として利用している
都心の公共施設は、
約26年前、
劇団ふぁんハウスが動き出した時から
約19年間、利用させていただいてきた。

しかし・・・
6年ほど前、諸事情により、
そこの施設での利用をやめる事となり、
さぁ~次のメインとなる
稽古場はどこにしたらいいやら?
と思っていたところへ、
偶然にも「旧小学校」を見つけ出し、
そこが
新たな劇団ふぁんハウスの拠点となった。

環境は大きく変ったけれど、
真剣に芝居創りに取り組み続け、
以来6年間、様々な作品創りを
行ってきた場所なので、
それなりに想い出が詰まっている。

お世辞にもキレイとは言えないし、
現在メインとして利用している
都心の公共施設での稽古場に比べて、
部屋はかなり狭いし、トイレもしょぼいし
(男子は外)、
空調も全くメンテナンスはしていない。

しょうがないので、
私がたまーにフィルターを外し、
校庭で水洗いするって事も
やっていたくらい・・・。

でも、なんだろう~
それなりに愛着があって、
なんとなく居心地のいい場所でもある。

その稽古場に、17時30分に到着。
校門付近の指定場所に車を止め、
中庭を通った先のかなり奧にある教室に
向かって中庭を歩いていると、

発声練習「あの鐘をならすのはあなた」の
みんなの歌声が聞こえてきた。

夕方の廃校の小学校。
人気(ひとけ)はまったくない。
そんな中、
校舎に囲まれ中庭に、歌声がこだまする。

なんとも不思議な空間。

しばし中庭で歌声を聴いていて、
ちょうど終わったところで部屋に入る。

みんな明るく!元気!それが一番。

誰しも日常での悩みや疲れは
絶対にあるはずなのに、
そんなものは稽古場の外に置き、
芝居創りに集中する。

和気あいあいの中にも、
ピリッとした緊張感のある稽古場。

まずは全員座ってもらって、
今後の劇団ふぁんハウスの
大まかなスケジュールのお話をする。

詳しい事はまだ言えないのだが、
劇団ふぁんハウスにとって
大きなプロジェクトが
動き出そうとしていて、
まずはその報告を行うと、
ほとんどのメンバー達は
顔を輝かせる。

そのプロジェクトの他にも、
7月公演以降、ありがたいことに
次から次へと、様々な企画が待っている。

どの企画も、
劇団ふぁんハウスのこれまでの
長年の活動に賛同してくださり、
「協力しよう!」「一緒にやろう」と
言ってくださっているものばかり。

ワクワクするけれど、
浮かれているわけにはいかない。

「ご期待に応える活動を行う!」
という責任がある。

そうなるとメンバー達も、
より一層、
生半可な気持ちでは携われない。

その昔、
こういう威勢のいい話をすると、
逆に劇団ふぁんハウス活動への
モチベーションが下がり、
気持が離れてしまう人はいた。

最初は「なんだか楽しそう」
「私にも出来るかも?」と思い、
参加してくれたんだけど、
「中途半端な気持ちでは出来ない」
そんな「劇団の本気」さが負担となり、

この先も、「本気」で突き進んでいく
「劇団ふぁんハウス」に、
身を投じる事が出来るのだろうか?
と思い悩み、ついには
去って行ってしまった人は
結構いたかなぁ・・・。

出来る事ならば、それらの人達にも、
続けてもらえるよう「サークル的」な、
ゆるやかな感じの団体にすれば
いいのかもしれないが・・・

いやいや劇団ふぁんハウスは
そんな劇団ではない。

そこは、私が26年前に
劇団ふぁんハウスを立ち上げた時から
一貫しているポリシーの

「熱意とやる気さえあれば、
障害があろうがなかろうが
本物の芝居が出来る!」

という事に、こだわり続けたい。
またこだわり続けてきたからこそ、
26年間も勢いを衰えさせることなく
やってこれたと思う。

じゃ~「本物の芝居」って何よ?
何を持って本物というのか?
という事なんだけどね・・・・

十数年も前になるかな?
元・惑星ピスタチオの創立メンバーの

保村大和さんと居酒屋で話をしている時に、
「平野さんがステージの挨拶で
本物の芝居って言っているのを聴いて、
俺は本物の芝居をしているのかな?って
自問自答した・・・」

みたいな事を、私からしてみたら、
バリバリ「本物」の役者さんが言ったのが、
とても衝撃的だった。

Page12 ‐ 本格的に始まった 「人生芸夢~夢のとおり道~」

その時から、私もあらためて
「本物の芝居」って何?みたいなことを
つねに考えるようになったが、

現時点において、私なりの
「本物の芝居」というのは、

お客様に楽しんでいただき、
「また観たい!」「応援したい!」
「元気をなれた!!」「勇気をもらった!」
「感動した!」
と心から思っていただけるお芝居が、
「本物の芝居」って事じゃないのかな?
とは思うのだが・・・
うーーーん・・・
そんなもんじゃないか?

まだまだ「本物の芝居」への追求は続くけれど、
これからも、様々な山や谷を乗り越えながら、
若い頃のように「前のめり」には
ならないように気をつけながらも、
「熱意」と「やる気」で、
「本物の芝居」を目指しますよぉ。

そのためには、
やはり「本気」で「一生懸命」、
芝居に取り組まないと出来ないけどね。

応援団の皆様、観客の皆様、
そしてメンバーの皆様!
これからも、一緒に劇団ふぁんハウスを
盛り上げていただければと思います。


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