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団長の独り言 2021.09.19

「脚本がとりあえず完成しました」

劇団ふぁんハウスの平野恒雄です。
皆様、大変お久しぶりでございます。

前回の公演、
「ざ・クリーンキーパー板橋公演」は、
7月17日に無事終え、そこから約2か月間、
劇団ふぁんハウスの活動はお休みだったので、
しばし劇団活動の事は忘れ、
のんびりとさせていただいておりました・・・

と!言いたいところだが、
新作の執筆作業の追い込み状態で、
何をやっていても「新作を書かなきゃ」
ってのが脳裏から離れる事がなく、
精神的にずーっと追い詰められ、

そんな中でも
前回の「ざ・クリーンキーパー」を観て
「劇団ふぁんハウスのお芝居に出演したい」
と言ってくれた何名かの方々との面談も行い、
ドタバタしているうちに「2021年の夏」は
過ぎ去っていったのです。

その劇団ふぁんハウスの記念すべき40回公演は、
2月12日(土)に行うというのは決まっていて、
10月2日から稽古が始まるのも決まっている。

そこで
稽古が始まる前までには脚本を仕上げ、
キャスティングも終えて稽古に挑む!
ってのが理想なので、
遅くとも9月の半ばまでには
脚本は完成させたいとの想いから、
ここ数か月間は、かなり根を詰めて
パソコンに向かっていた。

仕事中も家でも、もちろん休みの日も、
ちょっとでも時間があれば自分自身を追い込んで、
無理やりパソコンに向かい、ため息をつきつつ、
ゴールに向かいキーボードを叩き続ける日々。

しかし、なかなか先に進まず・・・。
2時間くらいパソコンに向かうも、
登場人物達が
全然お話をしてくれない時も結構あり、
そうなると必ず睡魔が襲ってきて、

「こりゃ!あかん、気分転換や!」

ってなことで、
どうでもいいような車やバイク関係のサイトを
次から次へと眺めてしまったり、
「ピッコマ」って漫画が読み放題のアプリで、
どうでもいいような漫画を、
次から次へと
課金をしながら読み漁ってしまったり・・・
(そんな時はいつもすっごく後悔して落ち込む。
こんなことしてる場合じゃないだろう!って。)

今回はひょっとしたら完成しないんじゃないか?
って何度も思ったが、
それでも公演日は決まっているし、
出演者も決まっているし、
私が脚本を仕上げなきゃ話にならないという
プレッシャーに押しつぶされそうになりながら、
8月31日になんとか完成。

ただし、「なんとか完成」しただけで、
肝心の内容はいかに?ってな事なので、
9月に入ってから冷静な目で
今一度読み返すと、
面白くもなんともなくて、

「ダメだ!もう一度書き直す!」

ってやけくそになりながら、
家族に読んでもらうと、意外にも
「おもしろい」って言ってもらえたので、
すこーしだけ気を良くしたけれど、

どこが「おもしろいのか?」
どこか「ひきつけられたのか?」
より具体的な意見を聞くと同時に、

「今一の箇所」や「矛盾箇所」、
あとは「ここはこうしたほうがいい」
という意見等も出してもらい、
それらの意見を参考に、さらに改定に改定を重ね、
「これで行きましょうか」という作品が完成した。

しかし、今度はキャストを決めるとなると
また悩みはじめる。

「この役がこの人だと、このセリフじゃーだめだなぁ」
「この役にしたら年齢的なバランスがおかしくなる」
「こんな長いセリフ言えるかなぁ?」

それよりも、
これだと舞台セットにどれだけお金が掛かるねん!
今の劇団ふぁんハウスでは無理だぁ・・等々。

そんなことを考えながら脚本を修正し、
また内容も大きく変わる。

実は現在、毎週土曜日に、
次回公演に出演するメンバーを中心とした
ワークショップという演劇教室を行っておりまして、
その演劇教室で基礎訓練を行いながら、
参加者の芝居や身癖等を見させていただく中で、
一旦、頭の中で決めていた
キャストをシャッフルしたくなり、
演じる人の癖に合わせて
また脚本を書き換え、
そんなこんなの修正作業は続いている。

その修正やキャスティングが
無事済んだとしても、
もうひとつの問題は、脚本の長さ。

今回も各登場人物の見せ場を作ったが為に、
とんでもなく長くなってしまっている気がする。

これは実際にキャスティングされた
役者達による読み合わせを聞いてみない事には、
上演時間がどれくらいになるのか
正直なところ分からない。

出来る事なら、
どのセリフも削りたくないんだよなぁ・・・

意味があるから描いているわけで、
削るなんてのは身を削られるように辛いのです。

それでも、テンポのいい芝居にするためにも、
場面やセリフは削らねばならないだろうなぁ・・・。
まっ!とにかくまずは読み合わせを
聞いてみなきゃね。
どうか2時間以内で収まり、
面白い作品でありますように。


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