Page11–「稽古始め」
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団長の独り言 2026.01.04
1月4日 「稽古始め」
新年最初の稽古は、
昼夜連続稽古でスタートした。
まずは
受付リーダーの笠松さんと打ち合わせを、
午前10時から12時までびっしり行う。
笠松さんは、
9月に開催した、綾部公演観劇のため、
東京から来てくれたので、
新年のご挨拶と共に
綾部まで来てくれたお礼を言う。
実は彼、受付リーダーの時は、
本番中に何かあった場合に備えて
ロビーにて待機しているので、
劇団ふぁんハウス公演を
まともに観たことがない。
毎回「笠松さんも、本番観てね」と言っても、
彼は必ずロビーで待機している。
だから綾部公演で、「一観客」として
心置きなくゆっくり見られた事は、
とても良かったと、大変喜んでくれた。
そんな笠松さんとの
念入りな打ち合わせを終えて、
しばしの休憩をとっていると、
メンバー達が続々とやってくる。
皆さん、元気!元気!
新年の挨拶もそこそこに
入室許可が出ると、
平野カー満載の荷物を稽古場に運びこみ、
櫻井君(櫻井太郎)主導の下、
いつものように図面を見ながら、
みなで手分けしてメジャーで寸法を測り、
紐や養生テープで実寸通りの印をつけて、
稽古場となるレクレーションルームを
にわか創りの「旅館希望の星」にする。
そうそう!
この日の稽古は、
いつもの稽古場から飛び出し、
本舞台と同じ間口のとれる広々とした
施設での稽古なので、
当然ながら皆のテンションもあがる。
本日の稽古予定では昼の部の稽古が
「後半通し」と徹底的な抜き稽古、
夜の部の稽古は、「前半通し」と
前半の抜き稽古って事にしていたのだが、
せっかく実寸のとれるひろーい部屋での
稽古なのだから「よし!」と気合を入れ、
急遽「通し稽古」を行う事にした。
通し稽古というのは、
芝居を最初から最後まで
本番どおりに芝居を通して行う稽古の事。
「本番」を想定しての稽古なので、
セリフが出てこなくても、
トラブルが生じても芝居を止める事なく、
何が何でも続けなきゃいけない。
通し稽古を行う事で、
上手くいくと思っていた場面転換の問題点や、
衣裳の早替えも実は間に合わなかった・・
という事も出てくるし、
あとは
芝居を最初から最後まで通す事により、
役者の動き、体力的な事、声の出す加減等々・・・
色々な事も確認できるという、
いわば、これまで行ってきた稽古の
集大成なのが通し稽古なのだ。
そうした、
とても大切な「通し稽古」を、
なんの予告もなく、いきなりやる。
しかも、稽古のない1週間は、
年末がありお正月があり・・・と、
いつもの日常とは違った時間を
みな過ごしてきたわけで、
稽古始めに照準を合わせて
身体を調整していたであろうとは
言えども、
正直
「めちゃくちゃな
通しになるだろうなぁ~」
と思ったけれど、せっかく、
ひろーい稽古場で、しかも時間もたっぷりある。
もっとも、新年第一弾の稽古は、
ここで行うってのは、
前々から分かってはいたことだけど、
前回の年末最後の稽古では、
欠席者がいたので、代役だった
という事もあるし、
あとは、あまりにもダメを出す
個所が多かったので、「正月明け」から
いきなり全力全開の
「通し稽古」ってのは厳しいかな?
ってのもあり、
稽古始めは、「正月ボケ」を
取り除くための調整という位置づけで、
今日は行おうと思っていたのだが、
本日、稽古開始の準備をしている皆さんが、
あまりにもシャキシャキしていて、
なんだろうなぁ~
体中から
「やる気」が噴き出しているのを感じたので、
「一か八か」の心境で、
「通し稽古」をやってみることにしたのだ。
その事を皆に告げると、
「えー!通すんですかぁ~」
というような雰囲気はまるでなくて、
普通に「わかりました」ってな感じなのは
とっても意外だった。
ということで、まず昼間の部で
約2時間10分の芝居を通してみると、
当たり前って言えばそれまでだけど、
全員ちゃんとセリフも入っていて、
動きもいいし、芝居の崩れもなく、
予想以上にいい感じだったけれど、
それでも
ダメを出す個所ってのはあるもので、
多少の抜き稽古を行い、長い休憩の後、
夜の部でも、もう一回「通し」を行ってみると、
みなの本領発揮とでもいうのかな?
テンポも良く、
これまで出してきた「ダメ」もほぼ通っていて、
とても感触のいい「夏の夜空へ」になった。
そのことは、
みなの自信にもなったんじゃないかな?
・・・とは思うが、
ここで油断するから、
次の稽古がガタガタになる!
それがいつものパターン。
気を引き締めて!
稽古日数は、なんだかんだで
あと数回なんだからね。
まぁーそれでも、
正月ボケもなく、
ここまでのクオリティの芝居が出来たのは、
まずは良かったかな?と、
新年早々、幸先のいいスタートを切った
劇団ふぁんハウスでありました。


