「発声練習」 Amatias

9月の2週目から始まったワークショップは密度の濃い内容で、
新しい参加者も加わって稽古場はいつも和やかな雰囲気です。
ふぁんハウスでは、本稽古が始まる前にワークショップを時として開催していますが、
実はワークショップも本稽古と同じくらい緊張の連続だったりします。
ベースとなるテキストに、団長の演出や
参加者それぞれのシチュエーションの設定が加わることでどんどんと変化していきます。
その際にどんな曲が合うかとか考える時間がある場合もあるけど、
突然「○○って曲弾ける?」と変化球が来る場合もあるので、
緊張とドキドキがないまぜになったような感覚です。

滑舌練習を中心とした発声練習も、もちろん一緒に参加します。
全員で発声するときも、1人で練習しているところを想像しながら取り組むものの、
いざ本当に1人乃至2人といったように少人数で発声練習をするとなると、
観られてるという意識が先行するのか気づくと心拍数が上がっているのが分かります。
特に、さ行とら行が少々苦手なんですが、
そこに差し掛かるとやはり苦手意識が先行してしまうのか、
なかなか納得のいく発声ができなくなることがあります。
子供の頃は、それこそ滑舌自体もあまり良くなかったので、
何とかしてこれを克服しようと「ラジオDJごっこ」と称して
好きなアナウンサーの話し方の真似をしていたこともありました。

何に取り組むにしてもそうかも知れませんが、緊張に押しつぶされそうになっても、
「とにかく何でも試したもん勝ちでしょ!」という気持ちは大事だと思っています。
たとえそれが違う方向にずれてしまったとしても、
感じたことやひらめいたことを試さなければ先には進めないと、
特に中学・高校時代にそう言われた経験が、今に生きているのかも知れません。
本稽古はもちろんのこと、ワークショップでもこの気持ちは常に持ち続けていたいですし、
自分の可能性を試す場なんだなぁとも、いつも感じています!

今回のワークショップも、今週の土曜日で早くも最終回です!
その後は、次回公演に向けた稽古が始まり、いよいよフルパワー稼動です♪
次回公演のBGMプランを考えるうえでも、
このワークショップ期間で骨組みだけでも固めていきたいと、
最終日に向けて新たなイメージを膨らませているところです。


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