Page12–「通し稽古」

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団長の独り言 2026.01.11

1月11日 「通し稽古」

昼夜稽古が始まり、
この2日間で
計4回の通し稽古を行った。

ダメを出す数は、「通し」のたびに
少なくなってきたのはいいことではあるが、
それでも各役者の細かいセリフの
トチリやセリフの言い間違え、
あとはセリフが一瞬出て来ない変な間が
相変わらず多少あり、悩ましいところ。

この時期になると、
皆さん、
ちゃんとセリフは入って(覚えて)
いるのだが、それでも、
なんかの拍子に
一瞬頭が真っ白になり、
セリフが出て来ない・・・
という事があるものでして、

そうなると変な間が空き、
変な間が空くと芝居全体のリズムも崩れ、
結果として間延びした芝居となってしまう。

その逆で、セリフのトチリがなく、
スラスラとセリフも出ていると、
相手役もつられてスラスラ!

やがて、そのスラスラが電線し、
みんながスラスラ・セリフで
ノリノリになれば、
おのずと芝居に迫力や臨場感が増し、
引き込まれる芝居となる。

そこで劇団ふぁんハウスでは、
「テンポ」ってものを
かなり重要視している。

しかし・・・だからと言って、
テンポアップのため、やみくもに
何でもかんでも
セリフを早口で言えばいいという
お芝居はなんか違う。

でもね、世の中には、
マシンガントークよろしく、
超早口で唾や汗を飛び散らし、
何を言っているのか聞き取れなくても、
役者の技量と雰囲気が醸し出す、
エネルギーと迫力で観客を引き込む
スタイルの芝居はたーくさんあるから、
それはそれで
演劇としてはありなんだろうけれど、

劇団ふぁんハウスのお芝居は
そういう類の芝居ではないわけで、

「テンポアップ」=「早口セリフ」

という事ではなく、
余計な間を詰めることを重点的に、
ダメを出し続けてきた。

しかしなぁ~この時期になれば、
そこは役者にゆだねるしかない。

そんな事を考えつつ、
正確な時間を計っての
「通し稽古」なのだが、

昨日の土曜日の昼間よりも
夜のほうが全体として2分縮まり、
本日「昼の通し」のほうはさらに1分、
そして「夜の通し」では、
またさらに1分縮まった。

つまり、昨日の昼間の
「通し」と今日の夜の「通し」では、
4分も縮まった事になる。

4分だよ!4分!
全く同じ芝居をしているんだけど、
昨日の昼と今日の夜では
4分も違うというのは、
いかに今までダラダラと演じていたのか?
って事なんだけど、

どうして2日間で
4分も縮まったのか?

みなが早口でしゃべっているわけも、
セリフを何行も飛ばしたわけではない。

それは、
「余計な間」が削られたって事なんだけど、

じゃ~何で余計な間が削られたのか?

それは、多分だけどね、
何度も「通し稽古」を行っているうちに、
セリフが自分の身体に染み付いたってのと、

それぞれ相手役との掛け合いもなじんできた
(つまりはノッてきた)って事だと思う。

やはり通し稽古ってのは
大事なんだなぁ~ってしみじみ思う。

ただね・・・1日に2回も通すってのは、
正直かなり疲れる。

「夜は通さなくていいんじゃないの?」
「通せばいってものじゃないよ。」

等々・・・

こんな悪魔の囁きが
昼の通しを終えたあとに
心の中で聞こえてきた。

よそ様はどうなんだろうか?
私自身、
20代半ばに所属していた劇団や、
商業演劇でやっていた時って
どうだったかな?

新宿コマ劇場での公演の場合は、
本番が昼夜あったので、
「そーいうものだ!」という思いで、
集中して本番に挑んでいたけれど、
その時の稽古って、2回通したかな?
忘れました・・・。
まぁ~いずれにしても
2時間ちょいの芝居を
2回通すってのは、キツイのはキツイ。

なにせ
劇団ふぁんハウスのメンバーは、
年齢的にも○○代以上が多数いるので、

体力的に
「ジャンジャン、バリバリできまっせ~!」
って年齢ではないはず。

それでもこの2日間の昼夜稽古では、
皆さん、集合時間のはるか前に
稽古場に集まり、みんな笑顔いっぱい!

稽古場の入室許可が出るや否や、
各自が手分けして稽古場造りを始める。

今日の稽古場ってのは、
女性の
早替えの場所ってのがないものだから、

私が倉庫から持ち出した
ブルーシートと
「のぼり旗」のポールを用いて、
皆でワイワイ言いながら、
即席の「早替えルーム」を作り、

一方の舞台面では、
ここのところ毎回違う稽古場の
サイズに合わせて寸法を測り、
本番の舞台がイメージできる
「旅館・希望の星」が登場している。

ちなみに、
明日の12日(月・祝)も
抜き稽古を行う。

各自、様々な事情があるはずなのに、
連日、元気に稽古場に集まってくる。

年齢も経歴も、
もちろん性格も様々なメンバー達が、
気持ちをひとつにして、
「お客様にいいお芝居をお届けしたい!」
という目標に向かって
まじめに謙虚に稽古に挑む!

残り稽古回数はあと2回。
健康に気を配り、
最高の「夏の夜空へ」を
創ろうと思うのでありました。


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