Page6–「チームワーク」

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団長の独り言 2025.07.20

7月20日(日)「チームワーク」

7月も中盤を過ぎ、
本番の足音が着実に近づいてきた。
これまでの稽古では、
稽古場にあるパイプ椅子を
時に「居酒屋の椅子」、
時に「老人ホームの椅子」
に見立て、
「テーブル」や「デスク」までもが
パイプ椅子を代用品としているので、
いつも無数のパイプ椅子が
並んでいる状態で、稽古を行っていた。

しかし、本番時に使う
「居酒屋・門出」の椅子は
背もたれがないわけで、
稽古中、背もたれの付いたパイプ椅子を
「居酒屋の椅子」として稽古をしていると、
つい「背もたれ」に
もたれかかってしまう。

「いかん!いかん!本番の椅子は
背もたれはないのだよ!」

と、慌てて動きを修正する事度々・・・。

稽古を始めたばかりの頃は、
どの役者もセリフを追う事で
いっぱいいっぱいだから、
背もたれがあろうがなかろうが
それほど影響はなかったのが、

皆さん、セリフを自分の言葉として
喋るようになってきたので、
「動き」ってのも、重要視されてくる。

そこで「稽古用テーブル」や、
居酒屋門出のシーンで使う仮の
「丸椅子」、「テーブル」等を持ち込むため、
劇団倉庫へ向かった。

扉となるシャッターを上げ、
一歩中に足を踏み入れると
ムォ~っとした
空気が体中にまとわりつく。

窓もなにもない鉄製のコンテナなので、
中の気温は、
ゆうに60度は超えているはず・・・

暫く換気をして、
すこーし落ち着いたところで、
椅子やテーブルを取りだし、
あとは劇団ふぁんハウス公演では
すっかりおなじみの
「居酒屋門出」の看板を引っ張り出す。

「ふたりのゆめ綾部公演」でも
「居酒屋門出」は登場するのだが、
今回、大道具類は
全て綾部にて製作していただくため、
「門出」の看板も、
「綾部バージョン」として
新たに作っていただく事になった。

ただ「居酒屋門出・ご予約承ります」と
前面に描かれたアクリル板は、
現行の物を利用しましょうって事に
なったので、倉庫にて
私はそのアクリル板を外す作業を行う。

実はこのアクリル板、
外した事なかったので、

「アクリル板を外して送ります」

なんて、簡単にお約束をしたものの、

「看板を壊す事なく、
アクリル板が外れるかな?」

とやや心配だったけれど、
現物を確認すれば、
意外と単純な構造だったので、
バールを使って
ひょひょいのひょい!で外した。

あとは丁寧に梱包をして
綾部大道具チームにお送りし、
「居酒屋門出・綾部バージョン看板」
を作っていただく。
どんな看板が出来るのか?ワクワク。

そうそう!
その大道具チームの皆様だが、
今回の綾部公演にて
多大なるご協力をしていただく
綾部市の「西村工務店」さんと、
大道具リーダー・小嶋匠さんの指導の下、
西村工務店さんの作業場にて、
大道具制作に取り掛かって下さっている。

作業中の写真数十枚が、
グループラインにて
送られてきたのを拝見すると、
大勢のボランティアスタッフの皆様が、
首からタオルや、ねじり鉢巻き姿で
汗を流しながら寸法を慎重に計り、
本格的な電動工具を用いて、
「パネル」「柱」等を制作していて、
皆さんの表情は真剣そのもの。

そんな中、
壁紙を張り付けるための
プロが使う専用マシーンのデジタル表示には、
「エンゲキマ様邸」と、
さりげなく表示されていて、
そんな遊び心がまた嬉しい。
(演劇まちつくりの会と
打ち込んで下さったのであろう。)

現場に行って
お手伝い出来ないのがとても申し訳なく、
またそれと同時に
感謝の気持ちで胸が熱くなる。

作業のあと、
作業場にてバーベキューをしている
写真も沢山アップしてあって、
とても楽しそうで、
皆様の団結力が伝わってきた。
(炭火で焼かれた鳥の丸焼きがすごい!)

今日の稽古前、
メンバー全員で綾部大道具チームの
作業風景の写真を観る。
誰もが目を細め、各々感謝の言葉を口にする。

舞台というのは、
役者だけが創るものではない。
大道具、照明、音響、舞台スタッフに、
そして制作部!

沢山の方々が、
ひとつの目標に向かって
心をひとつにして、初めて成立する。

チームワークの大切さを改めて
実感し、東京チームも、
気合を入れるのでありました。


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