Page19–「夢の舞台、綾部へ」 (鈴木千秋)

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鈴木千秋の独り言 2025.10.21

「夢の舞台、綾部へ」 (鈴木千秋)

「団長の独り言」をご覧の皆様、こんにちは。
公演後の特別編として、団長の平野恒雄に代わり、
今週は鈴木千秋が「独り言」を担当します。
よろしくお願いいたします。

数年前から父の影響で
MLB中継を観るようになりまして、
10月のポストシーズンも、
早朝の限られた時間のみですがTV観戦しています。

トーナメントが進み、
最近は試合数が減ったため、観戦機会も減りましたが、
熱闘は画面越しにも伝わってきて、
感動を覚えることも多いです。
そしてその度に「本気」の「熱い」ものが
好きだと実感します。

劇団ふぁんハウスは、
団長・平野恒雄の圧倒的な本気度・熱意、
ブレない想いにけん引され、
公演の成功に向けて、
私達メンバーも芝居創りに取り組んでいます。

公演後、お客様からは
「お芝居を観て温かい気持ちになった」
「温かい雰囲気の劇団」
「心あたたまる内容」
という声をいただきます。

チームワークで創り上げる本気の芝居から、
『温かい』空気が生まれているようです。
過日上演した
「ふたりのゆめ 綾部公演」でも、
温かい芝居、温かい空気は
お客様に伝わったのではないでしょうか?
(伝わっていたらいいなと願います)

それにしても9月初旬の訪綾から
1か月以上経ったというのに、
今でも綾部公演のことが
色鮮やかに思い出されます。
それほど綾部公演にかけた想いは、
濃く真剣なものでした。

初夏から始まった、
新メンバーを迎えての集中した稽古、
「演劇まちづくりの会」の皆様を
中心とした綾部の皆様とのやり取り、
複数回に渡る綾部でのワークショップ。

劇場の広さから、
大道具・小道具の準備過程、
その他にも東京公演との違いは色々とあり、
都内での最終稽古を終えると、
衣裳や小道具類を荷造りして
事前に劇場へ送りました。

いつもと違って、
ちょっと大変などと言いつつ、
夢の舞台に立てる嬉しさもあり、
でも気持ちを引き締めて集中して…と
心の中は忙しく、足が地に着かない、
ということのないよう深呼吸をして、
意識して落ち着こうと努めていました。

9月5日の早朝、東京駅で集合。
夢の舞台の地、綾部へと向かいました。
中には大量におやつを
買ってこられた方もいて(笑い)、
和やかな雰囲気で、
大人数での新幹線大移動でした。

京都駅で在来線の特急電車に乗り換え、
綾部駅で待ち構えてくださっていた
「演劇まちづくりの会」の皆様と合流し、
京都府中丹文化会館の大きなホールでの準備。

翌日からの場当たり、ゲネプロ、
フレッシュバザールでの買い物、
裏話しばかりのお寺泊のこと。

本番当日は高倉神社の宮司さんに
お越しいただいての成功祈願。
そして大勢のお客様にお越しいただいた本番。

怒涛の三日間でしたが、
劇場に入ってしまうと、
まるで夢のようにあっという間でした。

舞台から見た大勢のお客様の笑顔、
綾部に関するセリフへの
ありがたい反応、笑い声、拍手、すすり泣く声、
カーテンコールの手拍子、人で溢れるロビー。

「ふたりのゆめ」の物語の舞台となる綾部、
メイン舞台となる中丹文化会館で
公演を行なえたからこそ得られた体験で、
このような経験が出来たことは
本当に幸せなことです。

また綾部で暮らす人の役
(居酒屋門出の女将・惠津)を演じる責任、
受け入れていただけるかどうか
プレッシャーもありましたが、
綾部の皆様と交流するなかで、
言葉などを教えていただき、
役作りの助けになりました。

そうそう、
居酒屋門出の舞台セットには、
公演に先駆けて行われた
「舞台制作ワークショップ」の際、
参加者の方々が作られた
居酒屋のメニューが貼ってあり、
東京の公演にはなかった
メニューもありました。

もちろん綾部名物の「アベック焼き」も、
小道具などをご協力いただいた
地元の酒造会社・若宮酒造さんの
「清酒・綾小町」という
メニューもありました。

「綾小町」と書かれた前掛けも、
舞台美術の三井さんが
ディスプレイしてくださり、
ますます素敵な居酒屋門出になりました。

舞台面、公演の顔となる受付、宣伝活動等、
挙げたらきりがないくらい、
本当にたくさんの皆様のご協力を
いただき出来上がった公演、
大成功を収めることができて
本当に良かったです。

約2年前の11月、
最初に綾部を訪れた季節が近づいてきました。
きっと今年も綺麗な紅葉が
見られるんだろうなぁと、
想像しています。

何度かお伺いしたところも、
行ってみたいところもたくさんある綾部へ、
またゆっくりと訪れたいと思います。

公演の度に反省や課題が見つかりますが、
お客様からいただいたご感想や応援を励みに、
次の目標に向かって、一歩ずつ進んで参ります。
ありがとうございました!
これからも劇団ふぁんハウスを、
どうぞよろしくお願いいたします。


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