「扉座『Kappa 〜中島敦の「わが西遊記」より〜』を観ました!」  福岡美佳

私の推しの劇団であり、その附属養成所(扉座研究所)でもお世話になった劇団扉座の公演
『Kappa 〜中島敦の「わが西遊記」より〜』を観に行きました!

今回は、教科書でもお馴染みの「山月記」等の代表作を持つ中島敦の「わが西遊記」をベースにした物語で、
「自分とは何か」を真剣に考えて思い詰める河童が「沙悟浄」となって三蔵法師一行と旅に出る、というあらすじでした。
旅を続けるうちに、頭でっかちの傍観者だった沙悟浄が変わっていく様や、
迫力のあるアクションシーンと生演奏がとても印象的でした。

また、「沙悟浄」を演じた有馬自由さんと、沙悟浄の恩人である「魚怪先生」を演じた岡森諦さん
といったベテランの方の演技にも胸が熱くなりました。
更に今回、物語の主要キャラクターである「孫悟空」の役を私の扉座研究所時代の同期である
小川蓮くんが演じているのも私にとっての大きな見どころでした。
実はこの役は客演の方が演じる予定だったのですが、その方がご病気で今月降板され、その代役として彼が抜擢されました。
短い稽古期間にも関わらず台詞も動きもすっかり自分のものにして、
イキイキとした躍動感溢れる孫悟空を演じていてとても感慨深いものがありました。
かつて共にお芝居を学んだ同期が大活躍している姿を見て、来たる7月の板橋公演を成功させたいという思いを新たにしました。

そして今月は、須藤あゆみさんと四枝美和さんという、2人のキラキラした新しいメンバーも加わったことに刺激を受け、
私も初心に返ってがんばりたい、キラキラしたいと思っております!


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