Page16 –「夢のとおり道」 (鈴木千秋)

『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2023.08.31

「夢のとおり道」 (鈴木千秋)

7月の公演が終わって一か月半が過ぎました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
団長の平野恒雄に代わり、公演終了後の特別編として、
今週は鈴木千秋の独り言をお届けいたします。

それにしてもこの夏の暑さ、堪えますね。
温かいハーブティーを飲みたいところですが、
あまりの暑さに冷たい飲み物が欠かせません。

氷をたくさん入れて、
キンキンに冷やしたアイスコーヒーを飲むのが
習慣になっているので、
ほどほどにしなければ…と思っているところです。

さて、創立25周年記念と銘打って上演した
第43回公演
「人生芸夢~夢のとおり道~板橋公演」、
無事に終えることができました。
皆様、誠にありがとうございました!

2月に赤坂で上演した作品の再演ですが、
キャスト変更に伴い、キャストの立場や
セリフ、演出にも変化がありました。

ご来場のお客様からは、前回も良かったけれど、
今回のほうがもっと良かったという声を
多数いただきました。

本当に嬉しく、大変ありがたいことです。

新メンバー、追加シーン、
ちょっとしたセリフの変化、新しい演出、
照明、音響、舞台セット、
深みが増すよう作り上げてきた芝居・・・。

芝居全体的に、
進化させることができたのだろうと思います。

私が演じた役「星山淳子」は、
セリフの変更などはほとんどなかったのですが、
歌や芝居に深みが出るよう意識した役作りと、
稽古を重ねました。

気づきにくいかもしれませんが、
衣裳を少し変えたり、
最後に着るドレスの着方を
工夫したりしました。

ところで今回の板橋公演では、
若い世代のメンバーが増えました。

SNSを使いこなしているであろうメンバーから、
アドバイスをもらい、
SNSの強化を図ることにしました。

劇団のSNSは、
ブログをメインに更新していた時期もありましたが、
時代の流れに合わせるように
フェイスブックやツイッター(現:X)を開設しました。

・・・が、
いつしかワンパターンの更新になっていたので、
SNSに詳しいメンバーを中心に、
皆の力を借りて、少しでも多くの
皆様に劇団ふぁんハウスを知っていただけるよう
投稿内容を考え、更新頻度を上げ、
さらに劇団のインスタグラムも開設しました。

私個人のSNSも、
うまく活用できていなかったため、
再び動かしました。

インスタは猫の写真ばかりアップしていましたが、
劇団関係の写真も以前より多くアップしております。

さてさて、赤坂公演との違いといえば、
板橋公演では「夢のとおり道」のCDを作り、
販売することになったことです。

ピアノ、歌、ハモリ、コーラスと
録音するものは色々ありました。

2月の公演を終えてから
CDの制作に向けて取り掛かり、
レコーディングをしたのですが、
録音状態の問題があり、
何度も録り直すことになりました。

その過程で、
録音したものを何度も何度も聞き、
また何度も何度も練習を重ね、
「夢のとおり道」という楽曲に、
深く向き合うことになりました。

ビックリするくらい時間をかけることになり、
なかなか大変でしたが、そこにかけた時間は、
無駄に時間を浪費したわけではなく、
いいものをお客様にお届けしたい!
という皆の熱い想いをぶつけ合うことができたので、
とてもいい機会になったと思っています。

さて本番に向けて約一か月前というタイミングで、
20年前の「人生芸夢~夢のとおり道~」初演時に、
主題歌「夢のとおり道」を作詞作曲された咲美さんが、
稽古場に来てくださることになりました。

咲美さんにお会いするのは、
2011年2月に行った、
劇団ふぁんハウス初の
エンターテイメントライブショー
「Funhouse Entertainment Live Show」
のとき以来で、12年ぶりです。

「夢のとおり道」は、舞台「人生芸夢」に登場する歌姫、
川原香と星山淳子の2名で歌う曲ですが、
12年前のライブショーでは、
咲美さんと鈴木の二人で
「夢のとおり道」を歌わせていただきました。

当時は「人生芸夢~夢のとおり道~」を
再演することがあるとは思っていませんでしたし、
時を経てまたこの曲を歌えることになるとも
思ってもいませんでした。

咲美さんに再びお会いできたことにも
感動でしたし、ご本人から曲に込められた想いや、
役柄についてのお話を聞き、ディスカッションし、
そして直接歌唱指導をしていただけたことも、
とても刺激になり、貴重な機会となりました。

「夢のとおり道」の他に歌う2曲にも、
声の出し方や意識するポイントなどが
活かせたと思います。

舞台のラストに「夢のとおり道」を歌います。
1番を香役の萱場まり恵さんが歌い、
2番を淳子役の鈴木が歌い、
最後に二人と出演者全員で大合唱となります。
本番では、香も淳子も客席から登場すること
になっていました。

1番が終わり、
私は2番が始まる直前に会場に入ります。

すると、1番を歌った香役のまり恵さんに向けて、
お客様の温かい拍手が会場全体に
広がっていました。

その光景に感動し、思わずグッときてしまい、
泣きそうになりましたが、
涙を堪えて、想いを届けられるよう、
精一杯歌いました。

曲調が変わり出演者全員が登場すると、
客席から自然と手拍子が起こりました。

その光景に感動しながらも、
なんとか皆と最後まで歌うことができました。

本番の会場ロビーではCDを販売し、
まり恵さんと鈴木の二人の
サインまで書かせていただくという、
これまた貴重な経験をさせていただきました。

たくさんの方がCDをお買い求めてくださり、
本当にありがとうございました。

「夢のとおり道」という曲は、
素敵な経験、縁や、出会いを繋いで
くれる曲でした。

私の人生もまだまだ「夢のとおり道」。
これからの人生、
そして劇団の夢に向かって、
進んでまいります。

引き続き、劇団ふぁんハウスを
よろしくお願いいたします。


共有: