Page19-「本番5」
千秋楽の日の楽屋。将棋を指しながら
淳子の事を心配をする座長と女将
やがてステージを終えた団員達が戻って来ました。
団員達は打ち上げの席へ急ぎますが
ひとり残った香から思わぬ告白が
「ここを辞めたい」突然のその言葉に座長、
女将そして明美は戸惑いを隠せません。
香の強い思いに女将は快く送り出そうとしましたが
気持ちは複雑です。
女将がひとり思い悩んでいると
裏方の仕事を終えた淳子が入って来ました。
香が辞めると聞き怒る淳子。
そこへやって来た中沢は香も又悩んでいたと告げます。
香のいない今、淳子の復帰を望む女将たち。
しかし、素直にそれを受け入れられない淳子
すると、明美の口から、座長、女将、そして
中沢。この4人の深い関係が語られます。
4人の思いを受け、そして自分自身の思いを胸に
淳子は再びステージに立つ決心をするのでした。
賑やかさを取り戻した高山芸術座の楽屋
華やいだ雰囲気の中、遅刻している町子の様子を
見に行った横溝が慌てて戻って来ました。
何と町子が自殺未遂を図ったようだと聞かされ
動揺する団員達
更にひろしが怪我を負い刀が握れない!
町子も抜けた今、メインの立ち回りが出来ない?
果たして高山芸術座、初日の幕は開くのか?