Page19 –「須藤あゆみの独り言」 (須藤あゆみ)

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団長の独り言 2023.09.18

「須藤あゆみの独り言」

いつも劇団ふぁんハウスを
応援してくださっている皆さん!
こんにちは!初めまして!!

「人生芸夢〜夢のとおり道〜板橋公演」
から劇団ふぁんハウスの一員として
活動させていただいております
須藤あゆみです。
どうぞよろしくお願い致します!

今週も公演終了後の特別編として、
団長の平野恒雄に代わり、
「須藤あゆみの独り言」
をお届けいたします。

さて、5月18日の「団長の独り言」にも
掲載されている通り、私は山形から
劇団ふぁんハウスへやってきました。

それまで東京のことなど全く知らず、
東京に行くとなれば
「お洒落さんなね!」(お洒落しなきゃ!)と、
洋服を取っかえ引っ変えしていた
記憶があります。

そんな中で、私が劇団ふぁんハウスへ
訪れることになったのは、
4月の終わり頃のことです。

私は、劇団に所属して活動したいと
考えていたのですが、大学へ行くのに
片道1時間半以上かかることから、
平日の稽古には参加できないので、
最初から稽古は土日に絞った
劇団にしようと思っていました。

また、私なりに
舞台装置や劇の内容、会場の規模など、
色々とこだわりがあったので、
一つ一つ本番の写真や動画等を見ては、
「ここじゃない」、「ここでもない」
と散々探し回り、
やっとの思いで見つけたのが、
劇団ふぁんハウスでした。

そこから、
ここでやってみたいという思いが募り、
両親や、大切な方々に支えられ、
稽古場へ向かうことになりました。

初めて行った日、

「ちゃんとした劇団とはわかっているけれど、
ネットの情報を鵜呑みにしていいのかな、
誘拐とかされたらどうしよう…」

という不安な気持ちや、
また「マッチングアプリで
マッチングした人と会う時って
こんな感じかもしれない」等と、
マッチングアプリの疑似体験をした
気持ちになっていました。

そんな緊張や不安を抱えつつ、
無事稽古場に到着し、
皆さんにお会いすることが出来ました。

自己紹介をしていると、
「自宅はどこですか?」と聞かれ、
私は、「山形です…」と、なぜか
顔が熱くなるのを感じながら答えました。

「人生芸夢〜夢のとおり道〜」
の香ちゃんが言う、
「秋田県庁の職員です!」の様な、
「山形県在住の大学生です!」
と元気な受け答えは出来なかったです。

自分の自宅がどこにあるのかと言う質問に
これだけ緊張することは、
恐らく後にも先にも無いと思います。

当然、皆さんをはちゃめちゃに
驚かせてしまいました。
なんだかちょっと申し訳無かったです。

そして、この件が終わった後に
いよいよ団長にお会いしました。

案の定、
「自宅はどこですか?」と聞かれ、
同じことを繰り返しました。
やはりちょっと申し訳なかったです。

そこから今までの演劇の経歴を聞かれ、
劇団ふぁんハウスのことについて
色々と教えて頂いたりしました。

そして一通り話を終えたあと、
なんと団長は
「一緒に頑張りましょう!」と、
言ってくださったのです。

正直なところ、
山形から来ているという時点で、
やんわりお断りされるだろうな・・・
と思っていました。

しかし、
劇団ふぁんハウスの皆さんは、
まだ出会って
1時間ほどしか経ってない私を、
信じて、受け入れてくださいました。
とても嬉しかったです。

それからは、バスや電車の中は、
台本を読み込む時間と決めました。

読み終わったら、
「フーフーダンス」の振り付けを確認したり、
隣に座っている方に不思議な目で見られようと、
手話の振り付けをずっと繰り返し、
練習していたりしました。

当然、私は、バスや電車の中で本を読む、
スマホを触る等をすれば、
頭が痛くなったり、気持ち悪くなったり
してしまうこともあるのですが、
酔った…とか言っている
暇は無かったです。(笑)

家に帰ってからも、
学校の課題をやったりしてもう必死でした。
お陰でダラダラしてしまう時間は、
激減しました。

本番までの「隙間時間」の使い方は
上手だったなぁ…と思います。

劇団ふぁんハウスの経験は、
全てが今までとは桁違いでした。

そんな中でも
「人生芸夢〜夢のとおり道〜板橋公演」の
舞台に立てたのは、沢山の方々が、
影で私を支えて下さっていたからです。

「ありがとう」
の言葉だけでは言い表せないくらい、
感謝の気持ちでいっぱいです。

次回の作品では、「さゆり」を演じた時以上に
パワーアップしていきたいと思います!!

そして、お客様が
「観に来て本当によかった」
と感じていただけるような
素敵な作品をお届け出来るように、
頑張ります!


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