写真館44-Page23「本番その2」

オーシャンミュージックから場面は変わり、トンビの声が響き渡る老人ホームで知世と吉野がいつもの席に座っています。天気が良いと気持ちが晴れ晴れしないかと尋ねる吉野に対し、天気は全部平等とサラッと返す知世。


そこへ立花とゆかりがやって来ました。2人は何か打ち合わせをしています。

2人が話を終えると、立花が知世と吉野にゆかりを紹介しようとしますが...


なにやら知世とゆかりは昔からの知り合いだった様子。

ゆかりはちょっと込み入った話を知世にしたいのだそう。立花と吉野は2人の空間を作ってあげようと、去っていきました。

座っている2人。知世はゆかりに自分が老人ホームにいたことに驚いたか尋ねます。

知世の老人ホームでの生活ぶりを知って少し驚いたゆかり。その話を終えると、ゆかりは恵津について話を切り出します。


ゆかりは恵津と居酒屋で再会したと伝え、その店の名刺を渡しました。

人違いではないかと主張する知世に、ゆかりは自分の話を続けます。

知世は恵津が18歳の時のことを思い出しました。毎日飲み歩いて酔っ払って上機嫌な知世。そこへ深刻な顔をして恵津がやって来て尋ねます。

1人残された恵津。そして…

ゆかりは、知世が恵津に会いにいく時は連絡をしてと名刺を差し出します。

1人になる知世。恵津が働いている居酒屋の名刺を見て、彼女はある事に気づきます。

オーシャンミュージックでは、社長が電話をしています。知世の出演の断りの連絡を入れるつもりでしたが、どういうわけか知世を説得するのにもう少し時間が欲しい、と言い出しました。

何があったのか尋ねる岸本。どうやら知世の歌を聴きたい人が沢山いたらしいのです。「行方知れずのあの人歌合戦」は、ただの歌合戦番組ではなく、歌を捨てきれない人たちが夢への扉の前に立てるチャンスがある、と社長は言いました。

「居酒屋門出」では女将がため息をついて何か思い悩んでいます。

そこへ源助がやって来ました。何故そんなに落ち込んでいるのかと女将に尋ねます。

女将は18歳の時のことをぽつりぽつり話し始めました。

老人ホームでは、健三と吉野が座ってスマホを覗きながら話しています。

吉野の孫のランドセルについて盛り上がっていると、知世がやって来ました。知世に楽しそうに孫のランドセルの話をする2人。

やがて2人は仲良く去っていき、今度は山本がやって来ました。

話し合う2人。それぞれの思いが交差していきます。


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