「公演が終わって」 須藤あゆみ

第46回公演「夏の夜空へ」ご来場いただき、誠にありがとうございました。
今言える正直な感想としては、燃え尽きられる程、
ちゃんと頑張ることができてよかったという気持ちです。
反省点とまだ改善できそうだと思うところは挙げ出したらキリが無いのですが…
それでも不器用ながらに一生懸命真っ向勝負し続けたなと、
少しは自分を認めてあげられそうなので、
「もっとちゃんと練習すればよかった!」といったような後悔はしていません。

今回の公演は、いつも以上にたくさんの人に支えられて、
公演を迎えることができたと感じています。
山形新幹線が止まり、幾度となく仙台(宮城県)へ回って
稽古場に辿りついたりしていました。
また冬は雪の影響等天候で運行状況が左右されることもあり、
雪が降る度、不安な気持ちになったのも覚えています。
ニュースで「運休」、「通行止め」みたいなワードを聞くと、
衝動的にテレビやスマホの電源を全力で落としたい衝動に駆られながらも、
何がなんでも稽古に参加したいので、
祈るような気持ちでどの場所がそうなっているのか確認したりしていました。
そんな中、東北で立てていた予定絵を調整していただいたり、
関東に住んでいる祖父母の力を借りて、
祖父母の家から通わせてもらったりしました。
お陰で電車関連の心配をすることなく、稽古に集中することが出来ました。
家族や祖父母、そしていつも山形や宮城でお世話になっている方々が
沢山協力してくださいました。感謝してもしきれません。
また、時間的に融通が効かず稽古をお休みしなければならないことがあった時に、
他の役者の方々は自分の役があり大変なのにも関わらず、代役をしていただきました。
「蛍」という役と向き合う上で悩んでいる時も、
団長をはじめとする「夏の夜空へ」のメンバーがたくさん支えてくださいました。
ふぁんハウスの沢山の方の力を借りて、今回の公演が行うことが出来ました。
本当にありがとうございました。

そしてなんと言っても、劇場に辿り着き、
公演を行うことが出来たことにも感謝の気持ちでいっぱいです。
高校生で演劇をやっていた時は、劇場が歩いて行ける、
車で行けるような場所にあったので、
劇場に着くことに関して心配したことはありませんでした。
しかし、今は距離がある以上、最終稽古が終わる度、
「ちゃんと辿り着きますように。交通関係で何も起こりませんように。」
と祈るような気持ちで稽古場を後にしています。
以前「最悪の場合は走って劇場に向かう。」
なんて週替わり日記に書いたことがあった気がしますが、
(勿論最悪の場合何も手段がなければ走る気持ち)でいますが、
正直現実だと、山形から東京までの距離は、
走ったって泣いたって叫んだって「走れメロス」みたいな
感動的なラストを迎えるのは中々厳しいものがあると思います。
だからこそ、公演が出来るのは当たり前ではないこと、
公演が出来ることの喜びを噛み締めながら、
まず劇場にちゃんと辿り着くことが出来たことに、
いつも感謝の気持ちを忘れないようにしたいといます。

今回は、より感謝の気持ちでいっぱいな公演になりました。
それが支えてくださった方々に、「
蛍」として「夏の夜空へ」という作品を通して
少しでも伝わっていただけたらいいなと思います。
ありがとうございました。


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