Page5–「無理の出来ない年齢の中でも」

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団長の独り言 2024.5.5

「無理の出来ない年齢の中でも」

うぉ!この団長の独り言、
紙面版として発行し始めて、
今回号で1000回となった。

カウントし始めたのは
紙面版も作るようになってからなので、
設立時に描きはじめた
「演出日記」や「代表のつぶやき」
もカウントしたら、すごい回数となる。

「継続は力!」
力になっているのかどうか分からないけれど、
多くの方々が「団長の独り言」を読んで
下さっている事に感謝しつつ、

み~んなに公開しているから
全然独り言になっていないけれど、
記念すべき1000号の「独り言」を
今回もお届けいたします。

さて、大型連休でした。
今年は4月27日(土)から29日(月)と、
5月3日(金)から6日(月)までが
連休って人が多いんだよね。

私はと言えば・・・どちらの連休も
土曜日、日曜日は7月公演の稽古。

それに、
4月29日(月)は用事があったし、
5月3日と5月6日は仕事なので、
今年も連休だからという事で、
何かが出来たわけでもなく、
普通に土日の稽古に集中しましたねぇ。

本来であれば連休中、
少しでも空いた時間があれば、
極力GYMに行くのだが、

4月20日くらいかな?
GYMでダンベルプレスを
やっている最中に、
重さ80ポンド(約36.3kg)の
ダンベルをガターンと落としてしまい、
右肩を負傷してしまったんです。

激痛が走ったので
その場で辞めれば良かったのに、
気持は若いままなので
「やっているうちに治る」
なんて思い込み、そのまま痛みを堪えて、
そのあとのメニューもこなしたら、

翌朝、
車のハンドルも持てないくらいの
痛みが肩に残り、
でもそのうち治ると思い、
また翌々日に
GYMでベンチプレスをやったら、
ウォーミングアップで上げる
70キロすら肩に激痛が走り上がらない。

ウエイトを軽くして、
そのままベンチプレス、ダンベルプレス等、
いつものメニューをこなすが全然ダメ。

そこでようやく「辞める勇気」を出して、
泣く泣く途中で筋トレを辞めて、
「ランニングマシーン」
に乗っかったけれど、
腕を肩まで上げるだけで痛みがある。

「これはただ事ではない!」と悟り、
4月29日に整形外科に行き、
MRIを撮ると、
肩の筋肉が断裂して内出血!!

とりあえず1か月間安静にして、
それでも痛みがあるようであれば、
手術かも!なーんて大袈裟な事を
若い医師に言われてしまう。

「痛い!」
と思った瞬間すぐさま辞めて、
しばらくGYMに行くのを
我慢すれば良かったのに・・・
大反省。

私って、若い頃から
「病気は気合で治すタイプ」。

痛みくらいで
トレーニングをやめるなんてのは、
自分に負けるようで、
耐えられない性格だったんだけど、

もう60歳を過ぎているのだし、
身体に不調をきたすと、
劇団活動に影響を及ぼすわけで、
私一人の身体ではないという自覚を持ち、
GYMに行くのも我慢して、
連休中は過ごしたけれど・・・
ストレスはたまるし、
しかも全然良くなる気配はない。

日常生活を行う上では、
「我慢出来ないくらいの痛み」
はないので、まだ良いけれど、
筋肉がどんどん
減っていくのじゃないか!?
という苛立ちを抑えつつ、
まずは完治させることが先決!

肩をかばいながら、
昨日も今日も劇団活動に勤しむ。

昨日は、14時から全員が稽古場に集まり、
劇団に名前を登録させていただいている
大勢の皆様へ、
公演のご案内をお送りするための
準備作業を行う。

全員が集合してくれるってのは
なんともありがたく、とっても嬉しい。

こうした作業を行う中で、
メンバー達が
たわいもない会話をするというのも、
チームワーク命の
劇団ふぁんハウスにとって、
とても大事な事。

ただし手は動かさねばならないので、
おしゃべりに集中することは出来ないが、
それなりに、各自コミュニケーションが
取れたのは良かった。

夜はガッツリ稽古を行い、
この日は出演者全員参加での
「飲み会」を行う。

昔は毎週土曜日に
必ずと言っていいほど
飲み会を行っていたけれど、

約8年前、
ベースとなる稽古場が変更になってからは、
徐々に居酒屋へ行くペースも落ちて来て、
コロナ禍を境に、
そんな習慣もすっかりなくなり
現在に至るなので、
劇団メンバーで居酒屋に行くっては、
すっごく久しぶり。

この日の飲み会には、
出演メンバー以外にも、
元劇団メンバーの小路さんや、
数十年来の劇団ふぁんハウス応援団の
堀野さんも飲み会に参加。

小路さんは、
ここ数年間ずーっと音信不通だったのだが、
この日、
「さぁ~稽古を始めようか!」という
まさにその時、
「どもどもども!お久しぶりです!
小路です。
今日なんですけど、突然ですが、
(いやホントに!)
稽古場にお邪魔してもよろしいですかぁ?」
という電話が掛かってきたからびっくり!
(飲み会があるを予知していたかの如く・・・)

堀野さんは、
これまた稽古が始まるちょっと前、
私が1階受付にて職員の方と喋っている時、
朗読サービスを終え、ちょうど出口に向かう
堀野さんとばったり会う。

「堀野さん!」と私は彼に声を掛けると、
全盲の堀野さんは、私の突然の声掛けに、
一瞬「誰だ!?」って感じで、
警戒感をあらわにしたけれど、
「劇団ふぁんハウスの団長です!」と言うと、
「おおおお!」ってなり、そのまま稽古場へ。

二人とも数十年に渡り、
劇団ふぁんハウスとは、
深くかかわっている方々。

そこで稽古を御覧になった後の
飲み会にも参加してもらうが、
その飲み会は、それはそれはもうねぇー
飲んべえさん達が大勢いるってのもあり、
めちゃくちゃ盛り上がった。

その翌日、この日の稽古でも、
前回公演とはガラリと変わる場面が続出。
特に「あのシーン」の「あの場面」は、
稽古場にいる誰もが
「その役者」の「あのセリフ」が心に刺さり、
稽古にいる全員が涙を流すほど、
芝居が変化していた。

「新しい演出」ってのを
計算しているわけでは全くないんだけどね。
稽古を重ねる度に、インスピレーションで
次々と新しい演出が湧いてくるのですよ。

次回は、どんな進化が待っているのか?
私と役者の真剣勝負は続くのでありました。


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