Page1 –「顔合わせ」

『団長の独り言』PDFファイル（A4サイズ）
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言　2022.05.21

5月21日（土）　「顔合わせ」

ついに稽古再開の日がやってきた。
何か月ぶり？えーっと前回の「久美・美容室物語」の
最終通し稽古を行ったのが
2月6日（日）だったから３か月半ぶりかぁ。

この日は朝からお仕事で、稽古初日なのに
大幅に遅刻する事は確実だったので、
稽古初日にいきなり代表が遅刻ってのも
なんだかモチベーションが下がるよなぁ・・・
と思い、稽古の開始時間を30分遅らせてもらう。

ただ意外と道路が空いていて、
いつもの稽古時間には、
稽古場に到着出来たのでそれは何より。

駐車場に平野カーを止め、
大きく深呼吸し稽古場となる部屋へと
歩みを進めるが、みんなの顔を見るのが
照れくさいやら緊張するやら。
面白いなぁ〜こんな感情になるんだね。

稽古場に顔を出すと、
すでにほとんどのメンバーが顔を揃えていて、
新メンバーとなる方も緊張した面持ちで、
配られた資料に目を通していた。

その後も続々とやってくるメンバー達で
稽古場は賑やかとなり、
すっごくいい雰囲気の中、活動開始！

まずは、とにもかくにも自己紹介から。
前回の久美美容室に出演した
ほぼ全てのメンバーが、
41回公演「久美・美容室物語 板橋公演」と
42回公演「人生芸夢 〜夢のとおり道〜」の
両方に出演するのだが、
さらに４名のメンバーが新たに加わったので、
やはり自己紹介はしないと。

笑顔と緊張感の中での自己紹介を聴きながら、
2つの公演の出演者全員、欠席者もなく
集まってくれたってのは、何とも嬉しい限りだ。

稽古スケジュールとしては、
6月、7月が
「42回公演、人生芸夢〜夢のとおり道〜」
の稽古で、

8月、9月、10月が
「久美・美容室物語板橋公演」、

そしてまた、11月、12月、1月、2月に
「人生芸夢〜夢のとおり道〜」の稽古となる。

つまり、これまでのように
1公演を終えたら1か月ちょいの
お休みという期間がなく、
来年の2月までぶっ通しで
劇団ふぁんハウス漬けとなるのだ。

そんな長期戦での稽古の初日に、
全員が顔を揃えてくれたってのは、
そりゃー熱意とやる気も増すってもの。

自己紹介を終えると、
キャスティング選考を兼ねた読み合わせを行う。

皆さんには、「人生芸夢」のシーン1のみ
印刷したものを配りまして、
「誰々さんは何々役」と大体決めておいた
役を各メンバーに振って、
まずは黙読し、15分後に読み合わせ開始。

シーン1を、
たった1回だけの「黙読」で演じてもらうので、
皆さんは物語の全体像も分からず、
自分の役がどんな役なのか？把握しない中での
読み合わせであるにも関わらず、
なかなかいい感じ。

私の描いていたイメージ通りの
芝居を見せてくれるので、
この分だと大きなキャスト変更をせずとも
決めておいた役の人物でも特に問題はなかったので、
キャストはそのままに、今度は気になる点、
もっとこうして欲しいという点など、
多少のダメ出しを入れつつ読んでもらえば、
いやぁー楽しい！
完全にストーリーの世界に引き込まれる。

さぁ！次は？次は？
と思いながら
皆さんの読み合わせを聴いていると、
何だか知らないけれど、突然！
読み合わせが止まってしまう。

「なんだよ！次も早く聴きたいんだけど！」

と思いながら、多少イライラしながら
「はい！次、続けて！」と指示すると、
みんなポカーンとしている。

どうしたんだ？この空気は！？と思っていたら、
誰かが「あの・・・ここまでなんですけど」と言う。

「えっ？」と思ってよくよく脚本を見れば、
シーン1が終わっていたんです。

あの・・
説明しますと、私はパソコンに入れている
第1稿の完全版の脚本を見ながら
読み合わせをしていたので、
シーン2、シーン3と続いているのだが、
みんなはシーン1しかもらっていないので、
「次！続けて！」
と言われても、続けられないのですよ。

そんな事を忘れるくらいレベルの高い
第1回目の読み合わせだった。

次に「久美・美容室物語」に
初参加してくれる上野友記子ちゃんと、
岡田香錦さんを交えての
「久美・美容室物語」の読み合わせを行う。

ゆきちゃんは、
第25回公演「ありがとう、お父さん」以来だから、
約10年ぶりの劇団ふぁんハウスで、
香錦さんは、劇団ふぁんハウス初登場！
前々回の「ざ・クリーンキーパー」と
前回の「久美・美容室物語」を
観客として御覧になってのご参加だ。

お二方とも、
一度出来上がった座組の中に入るので、
かなりのプレッシャーがあるかと思うのだが、
違和感なくすんなり、
「久美・美容室」の世界に溶け込み、
セリフさえ入れば、
すぐにでも本番が迎えられるんじゃないか？
ってくらいの素晴らしい芝居。

こうして、
とっても充実した顔合わせとなり、
劇団ふぁんハウスって素敵な劇団だなぁ〜って、
みんなの笑顔を観ながら、「熱意」と「やる気」に
燃える団長でありました。