「暑さにマケズ!」 ますだ ゆみ

現在、来年2月の公演へ向けて「人生芸夢~夢のとおり道」絶賛稽古中です!
このお芝居で私は、ほぼ着物を着て登場する予定です。なので稽古も浴衣を着てやっています。

やはり季節ですからねぇ。
花火やお祭り、かき氷等と並んで夏の風物詩の一つである浴衣。
涼しげなイメージがあります、が…。
これって結構暑いんです!!

まず、袖がある。足も足首まで隠しているので、夏場に長袖・ロングスカートを着てるようなもの。
おまけに補正の為、腰にタオルを巻き、着物用のステテコを履いたり、
時には「あずまスカート」と言って、腰から下に巻く肌着のようなものを下に重ね着します。
これらを紐で体に巻き付けて最後に帯をきっちり締めて出来上がり。
「おはしょり」と言って、腰のところで浴衣を折りあげてもいるので、
お腹周りは何重にも重ね着した格好です。

稽古が終わると毎回汗だらけ!
これでお腹周りのダイエットが出来れば最高なんだけど、そうはいかないのが不思議です(笑)

そんな暑い格好ではありますが、やはり浴衣を着ると気持ちも引き締まります。
役作りには衣装って大事だなぁと、改めて認識しました。

そうそう、もう一つ役作りの小道具として、扇子があります。

最近では携帯できるコンパクトな扇風機や、ジャケットに装着されてるものもありますが、
音が大きかったり、手に持つのがわずらわしかったりしますよね。
でも、扇子なら使わない時は畳んで帯に挟めば両手はフリー!
暑い時はサッと広げて、さやさやと袖口や襟足から風を送り込めば、かなり涼しさを感じます。

この、袖口から風を送り込むってやつ!
これが自然にできると粋でかっこいいんですよね~

所作のひとつひとつでも役の個性を出していけるよう、
衣装や小道具をうまく取り入れて、本番まで研究したいと思う、今日この頃です。


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