Page14 –「時間を有効に使う」

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団長の独り言 2022.11.22

11月22日(火)「時間を有効に使う」

とにかく時間が足りない。
ダンス、歌、殺陣・・・
本稽古に入る前、
ウォーミングアップも兼ねて
ガンガンやる。

やればやるほど、
「ここをこうしたい」
「あそこもああしたい」

という箇所が出てくるもので、
気になる点を確認し、意見を出し合い、
「じゃーもう一度やろう」
となって、歌もダンスも殺陣も、
もう一度やってみる。

すると、また気になる箇所や
今一納得出来ない箇所が出てくる。
そこでまたやってみる。

その中でも、
ダンスは苦戦している様子。
メインで踊るメンバー達は、
腕の角度や足の位置等を確認しては踊り、
確認をしては踊りを繰り返している。

私が「そのへんで・・・」と声を掛けないと
何時間でもやっていそうな勢い。
それだけ、一生懸命って事。

出来る事ならば、気が済むまでずっと
やってもらいたいところでもあるのだが、
ダンスばかりをしているわけにもいかない。

この3つのエンターテイメントの稽古を
1時間ほどおこなった後、
いよいよ芝居の稽古に入る。

着物が衣裳の役者は
すでに着物を着込んでいるし、
ドレスが衣裳の役者は、
ドレスに見立てたスカートを履いているし、
役で雪駄を履く役者は雪駄を履いている。

まだ台本片手の稽古であるにも関わらず、
稽古場の雰囲気がとてもいいのです。

もっとも、シーンによっては
すでに台本を離している役者も結構いる。

こういう姿勢って、
ちゃんとした芝居を創るうえでは
実はごくごく当たり前の姿なので、
そんなみんな頼もしい。

稽古を進めれば進めるほど、
「人生芸夢」という作品が立体的になってきて、
ワクワクしてくる。

だからこそ、芝居の稽古も
時間をたっぷり掛けたいのだが、
あああ・・・あれもこれも・・・
本当に時間が足りない。

そうだ!
舞台美術さんへ提出する舞台図面の
骨格的なモノも早く考えなきゃ。

いまのところ、20年前に行った
「人生芸夢〜夢のとおり道〜」と
10数年前に行った「人生芸夢〜私の青空〜」の
舞台装置をミックスさせたような感じで、
適当に椅子等を並べて、立ち稽古を行っているけれど、
早くちゃんとした舞台図面が欲しいところ。

それには!
私がどんな舞台セットを希望しているのか?
また特別な小道具は、専門業者から借りるのか?
それとも購入するか?
それらの事をちゃんと考えつつ、
仮の舞台図面原案を、
早くお送りしなきゃいけないのですよ。

脚本の修正もしなきゃいけないし、
この団長の独り言も描かなきゃいけないし、
気持ちばかりが焦ってしまう。

それなのに!スマホに突然現れる
「格闘技」の動画や「バイク関連」の
動画をつい見てしまうと、
今度は全然関係のない
次の動画が現れるので、また見てしまう。

それに輪を掛けて大阪の友人が、
映画「トップガン・マーヴェリック」の映像を、
今流行りのティックトックなるもので
送って来るもんだから、
「どれどれ・・・」って見てしまうでしょ?
そしたら次をスクロールしてしまうわけですわ・・

すると今度は「マーヴェリック」と
全然関係のない動画が流れる・・・。

例えば、
「この動画、心臓の弱い人注意」って文字と
電車が走っている映像が流れるんです。

でね「何?」って見るでしょ?
そしたら「怖すぎる」ってテロップが出て、
その動画が終わるんです。

「何が怖すぎんねん!」

って突っ込みつつ、
懲りずにまた次をスクロールしてしまうと、
今度は「赤女がドアを開ける」
ってタイトルの動画が・・・

もぉーねぇ!全く意味不明!
なんや?って感じ。

それでも、
また次に流れる動画を見てしまう・・・

そんで結局どーでもいいような
動画ばかり見続けてしまい、
気が付いたら1時間以上も
「団長の独り言」の執筆の手を
止めてしまっていた。

ティックトックを眺めていた
1時間ちょいを、
「団長の独り言」の執筆や、
舞台図面へ原案を描く時間に回していたら、
「やるべきこと」が進んでいたはずなのにねぇ・・・
はぁ〜自己嫌悪。

もう!二度とティックトックなんか、
見るかぁ〜・・・

まぁ〜とにかくね、
「やるべき事」が沢山あるんだから、
ひとつひとつ片付けなきゃ!
って思っている先から
今日は仕事が休みだったのをいい事に、
朝4時30分に起きて、
バイクにまたがり榛名山方面へ。

榛名山に着いた頃には夜も明けて、
とってもいい天気!

紅葉もまだ残っていて、
色々と苦悩の多き人生ではありますが、
山頂上からの景色を見て深呼吸をして、
その後、水沢観音から伊香保温泉へ。

伊香保は賑わっているようだけど、
それは石階段付近だけで、
廃業になったホテル、
旅館、スナック、居酒屋も多く、
色褪せた文字で「歓迎」と描かれた、
アーチ形の看板がうら寂しい。

今回の「人生芸夢」の舞台となる
「山間のひなびた温泉街」も、
まさにこんなイメージなので、
皆さんへの役作りにと写真を撮った。

それにしても何故、
全国各地温泉街は寂れていくのかな?
と考えながら、
そういえば劇団ふぁんハウスの作品って、
「売れない歌手」「売れない役者」「寂れた」
「ひなびた」という背景を扱う作品が多いなぁ〜
ってしみじみ。

でもね、そんなマイナスな出来事を、
明るく!前を向く物語にしてしまうのが、
劇団ふぁんハウスなんですねぇ〜

あっ!
そんな自画自賛している場合じゃない!
やる事たくさんあるんだから、
早く次の事しなきゃ!!!


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