Page16 –「障がい者週間記念行事」

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団長の独り言 2022.12.03

12月3日(土)
「障がい者週間記念行事」

今日(12月3日)は
板橋区障がいサービス課主催の
「障がい者週間記念行事」のイベントがあった。

毎年の恒例行事で、区内で活動する
数十ほどの福祉関係の団体が
板橋区立グリーンホールに集結し、
各団体のPRをしたり、
作業所で作った小物や、
クッキーを販売したり、
バルーンアートで動物等を
作っている団体もあり、

2階のホールでは、
和太鼓の演奏にコーラス等の
エンターテイメントも行って、
この日1日、
グリーンホールは大賑わい。

そのイベントに、
我が劇団ふぁんハウスも出展者として
参加させていただいた。

今年で10回位にはなるかもしれない。
今年の出し物は、
メンバー達からの様々な
意見やアイディアを募り、
そのアイディアを実行するという
ブースとなった。

例えば・・・
公演映像に合わせての音声ガイド実演や、
劇団ふぁんハウスの歴史を
映像で紹介する動画に、
稽古風景を撮影した動画の視聴。

更にはメンバー達による歌と踊りと
アクションによるパフォーマンス、
点字台本の展示、
お客様参加型演劇体験イベント等、

これまでの平面のみの展示ではなく、
立体的に
劇団ふぁんハウスを紹介するという
スタイルで挑んでみる事に。

劇団ふぁんハウスブースには、
いつもの掲示物と、
劇団ふぁんハウスのノボリの他に、

「電子ピアノ」
「32型のモニター用テレビ」
「ハードディスク内蔵ビデオデッキ」、
「音声ガイド用・ステレオラジカセ」。
を持ち込む。

電子ピアノは、
アマティアズによる生演奏用で、
テレビモニターは様々な映像を流すのに用いて、
ラジカセは音声ガイド実演で使う。

午前中は、5名のメンバーで
来場者の方への対応をしていたのだが、
午後からはさらに4名のメンバーも加わり、
黄緑色の劇団ふぁんハウスの半被を着た
9名ものメンバー達が、
来場者の方へのおもてなしを行うのだが、
モニターから流れる
「久美・美容室物語」の公演の様子と、
劇団ふぁんハウスの歴史を紹介する
映像の効果は絶大。

来場者の方は、
興味深げにモニターの前に立ち止まり、
じーっと映像を眺めるので、
すかさず説明員のメンバーが
バリアフリー観劇サポートの話を切り出せば、
「へぇー」「なるほど〜」と感心される。

私も営業マンのように、
ブースにお越しの方に
劇団ふぁんハウスの事を説明していると、

「私、劇団ふぁんハウスを
フェイスブックもフォローしてます!
あれ?もしかして団長さん!?」

と言って声を掛けて下さる方もいて、
いやぁ〜ありがたいよなぁ。

そんな中、
アマティアズの生演奏が入ると、
「素敵ねぇー」とアマティアズのピアノ演奏に
耳を傾けて下さる方も結構いらっしゃるので、
私はすかさず
「では!次回公演で披露させていただく
ダンスを御覧ください」と言ってメンバーを促すと、

9名のメンバー達は、
「人生芸夢」に登場する「フーフーダンス」を
踊り始める。
その賑やかな音色と歌声にひきつけられるように、
会場にいらっしゃる方々が
ドンドン集まって来て、
劇団ふぁんハウスブース前は、
みるみる人だかりが出来る。

こうなりゃーなんでもござれ!
ってな感じになってきた私は、

「次はお客様からの
リクエストにお答えしまーす!
どんな曲でも大丈夫ですよぉ〜」

と、全く打ち合わせにない私の得意?な
突然思い付きムチャぶりをすると、
アマティアズは
「えっ!?どんな曲も!」と
やや顔が引きつっていたが、
完全にお祭り気分となっている来場者の方から、
「川の流れのように!」という声が飛び出す。

するとメンバーのみっちゃんが、
物おじする事なく、「では!」とばかりに、
アマティアズの伴奏に合わせ、
「川の流れのように」を振りつきで大熱唱。

さすが!
劇団ふぁんハウスの看板女優!
マイクなしで、しかもこの場所で!
堂々たるものだねぇ〜と感心していると、
なんと次のリクエスト曲は、
「銀座の恋の物語」。

この場にいる劇団メンバーを見渡すと、
男性は私だけなので、こうなりゃ覚悟を決め、
私は石原裕次郎になりきって、
浅丘ルリ子風のみっちゃんと熱唱しました。

いやはや…それにしてもこの歌・・・
歌うの何十年ぶり?
「おじさんが若い頃はね、
スナックやらパブやら行くとね、必ず誰かしらが
この曲をデュエットしていたんですよぉ〜」
なんて言うと、
会場からは笑と暖かい歓声と拍手。

あとは
「殺陣」の稽古風景もビデオで
流していたのを御覧なった、
お向かいのブースの団体さんが、
バルーンアートで刀を作って下さったので、
その刀を使っての「殺陣」を実演し、
来場者の方向けの「殺陣教室」も行う。

小学生のお子さんが
「やぁ〜」と言って私を切りつけるので、
私は目をひん剥いて、
超スーパー大袈裟に切られて倒れると、
ここでも笑いと拍手が!

そうこうしてうちに、
終了時間間近となったので、
次回公演「人生芸夢」のテーマ曲である
「夢のとおり道」を、
実際に劇中で歌う二人の歌姫、
鈴木千秋と萱場まり恵が、
振りを交えてハモリながら熱唱すると、
会場は感動と興奮の渦??に包まれながら
イベントは大盛況の中、終了した。

いやぁ〜楽しかったなぁ〜

でも劇団ふぁんハウスの紹介に
なったのかな?まぁーなったよね!

いずれにしても、ここでも
劇団ふぁんハウスのチームワークが発揮され、
来場者の方にも楽しんでいただけて、
いいエネルギーのまま、
この日のみんなは、
いつもよりも絆の強まった雰囲気の中、
充実した稽古を行ったのでした。


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