Page16 –「怒涛の3連戦」

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団長の独り言 2024.1.8

1月8日(月・祝)「怒涛の3連戦」

正月明け、6日(土)から
8日(月・祝)までの3日間、
追い込み稽古を行う。

まず6日、朝7時に明治神宮に到着した私は、
劇団の繁栄と、第44回公演「ふたりのゆめ」の
成功祈願を行う。

あれは25年前、
第1回公演の本番前、
急に思い立ち明治神宮に一人で訪れ、
「おねがいごと」と書かれた用紙に
「成功しますように・・・」
みたいな事を書き記し、
備え付けの封筒に初穂料〇千円を納めて
お参りをしたのが明治神宮参りの始まり。

それ以降、新年になると
必ず明治神宮に参拝をして、
「おねがいごと」と「初穂料」を納め、
お札(おふだ)もいただき、
小さなお社の中にそのお札を入れて
我が家にお奉りをして、
いつからかな?劇場入りの際は
必ず劇場にお社をお奉りして、
43回全ての公演を大成功に
導いていただいている。

そこで今年も新年の稽古始めの前、
お参りに伺ったのだ。

1月の晴れ渡る空の下、
早朝の明治神宮は空気が澄んでいて、
凍てつく寒さがまたいい感じで清々しく、
心が清められる。
暗いうちから眠たい目をこすりながら
家を出た甲斐がある。

参拝を済ませてお札をいただき、
ホッと一息ついて、自動販売機で
あったか~いぜんざいを購入し、
澄んだ空気の中で飲むと、
これがまた格別でねぇ~。

「頑張るか!」
という想いにしてくれる。

こうして今年も無事参拝を終え、
今度は区内のファミレスにて、
千秋ちゃん、ゆみさんと
受付リーダーの笠松さんとで
熱い打ち合わせを2時間ほど行い、
稽古場へ移動して昼夜稽古の開始。

13時、稽古開始。
稽古場には風邪っぴきが数名いるが、
徹底的に抜き稽古を行い、
夜は音響さん軍団と、
演出アドバイザーのTさんが見守る中、
初の通し稽古を行う。

劇団設立時から
ずっとお世話になっている音響の野中君は、
今回は他の現場の仕事と被ってしまったので、
彼の紹介で総勢3名の音響スタッフの皆さんが
連携してやっていただく事となり、
この日、野中君と3名の音響スタッフの
皆さんが稽古場にお越しになった。

正直、通しを行うにはやや準備不足なか?
とも思ったけれど、
折角音響さん達がお越しなのだから、
「ここは一丁通すぞ!」
って事でドタバタした中ではあったけれど
通してみたら、意外とちゃんと?
通せたのでまずはホッ。

しかし課題は山積み・・・。

役者の芝居もさることながら、
舞台転換に関しても、
かなりドタバタしてしまったけれど、
そこを修正する間もなく翌日の日曜日、
12時半から劇団ふぁんハウスの面々は
稽古場に集まり、
14時開始の通し稽古の準備に入る。

私は演出アドバイザーのTさんと打ち合わせ。
昨日の稽古での気になった点を
Tさんは指摘してくれたのだが、
どれもこれも「ごもっとも」なご指摘で、
その部分に関しての
綿密なる打ち合わせを行う。

一方、音響スタッフの八幡木さん、
大久保さんも早々にお越しになり、
この日の通しから
効果音を入れて下さるとの事で、
機材のセッティングを開始。

そこへ舞台監督の高橋さんと、
舞台スタッフの
まいちゃん(木村舞子)も登場し、
演出席はかなりの賑わいです。

高橋さんがお越しになる
時期になったって事なんだよねぇ・・・。

それなのに、
通し稽古はまだ昨日の1回のみ。
まぁー
とにもかくにも見ていただく事に。

舞台監督さんがお越しとなれば、
私も自然と場面転換時の照明や音響の
タイミング、そして小道具類の
転換作業等をメインに芝居を観る。

だから役者の細かな芝居にまでは
目が行かなかったけれど、
心と心のぶつかり合う
緊張感たっぷりの芝居は
全く観られなかった気がする。

2回目の通し稽古だからなのか?
何かを探っているのか?
本当は、スタッフの皆さんがお越しなのだから
バシッ!と決めたかったけれど、
平坦で面白味のない「通し」となり、
スタッフさん達もさぞかし呆れただろうけれど、
それでも通し稽古終了後に行った
舞台監督中心のスタッフ打ち合わせでは、
なんとしても「ふたりのゆめ」を
いいモノにしてみせる!
というプロフェッショナルな
心意気がひしひしと感じられ、
皆さんが頼もしく思えた。

そして本日8日、
お昼に劇団倉庫にメンバー数名で集合し、
本番時に使用する道具類の確認作業や、
不要となるカウンターの
解体作業等を行っていると、
おおお!もう夕方だ!
遅い昼食を済ませて稽古場へ車で移動し、
18時、稽古開始。

移動をしている最中に、
舞台監督さんから電話があった
転換の問題個所を整理するため、
転換稽古を2時間ほど行い、
残り1時間半はみっちりと芝居の稽古。

やればやるほど「そう!それ!」ってのが
ドンドン現れてくる。

しかし時間というのは限られていて、
あっという間に片付けを
しなきゃいけない時間となり、
怒涛の3日間は終了。

家に帰るとヘロヘロ。
60歳を過ぎた途端に、
今回のような
3日間連続でのハードスケジュールだと
ダイレクトに疲れが出るようになったけれど、
いい作品をみんなで創るためにも、
ガムシャラに行きますよぉ!!


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