Page5 –「お昼も劇団ふぁんハウス」

『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2022.09.04

9月4日(日)「お昼も劇団ふぁんハウス」

今回の土日も、なかなか充実していた。
まず土曜日、6年ほど前から演劇部の
指導に伺っている中学校の顧問の先生から、
「ミニ・公演」のご案内をいただいた。

演劇部の活動目標は、
数百名もの全校生徒とその保護者の方が
体育館に集まる「学習発表会」での公演と、

11月に区が開催する
連合学芸大会出場というのがあり、
演劇部は、その本公演に向けて
日々稽古を行っているのだが、
ここ数年はコロナ禍で
「発表会」から遠ざかっていた。

しかし昨年からかな?
自分達の成果をお披露目する場が
復活してきて、
今年は連合大会も行うとのことで、
部員は減少する事なく、数十名の部員達が
しっかりと活動を続けている中で、
「ミニ・公演」を行う事になったという。

ただミニ公演なので、
観客は部員の保護者の方限定。

観客数自体はかなり少ないけれど、
演劇ってのは
「人に見ていただいてなんぼ」。

「公演の本番」に向けての稽古と
スキルアップのためと称した
ワークショップとでは、
緊張感も集中力もまるで違うから、
観客を入れての「公演」を行うのは、
素晴らしい事。

劇団メンバーと共に、
かなり早めに学校に到着すると、
まだ客入れ時間前だったのだが、
先生が会場となる体育館に
案内して下さったので中へ入れば、
リーダーのSさんが激を飛ばす中、
ゲネプロと場当たりをミックスした
最終確認作業が行われていた。
(ゲネプロ・・・リハーサル。
場当たり・・音響・照明のタイミングチェック、
役者の位置や登退場等の確認作業。)

開場時間が迫る中での
最終確認作業なので全員真剣そのもの。

トラブルがある度に芝居が止まり、
トランシーバー片手のリーダーが
忙しそうに動き回っていて、
ピリピリ感が
体育館全体を支配していたので、
皆さんの集中力が途切れないように
我々は静かに客席に佇みながら、
芝居を拝見していると、
ゲネプロ&場当たりが全て終了。

時間を見れば、
ひょえ〜!開演の1分前。

客電(客席の電気)がつき、
入口が明けられると、
受付を終えてロビーに並ばれていた
保護者の方が入場し、
ある程度揃ったところで、
ミニ公演は始まった。

正直、ゲネを観ていた時は、
「どうなる事やら・・・」と
心配になる箇所満載だったのだが、

凄いねぇ〜!ゲネと違って、
セリフは堂々としているは、
照明、音響のミスもないわで
物語に引き込まれた。

こうしていい刺激をいただき、
この日の夜、
我々も熱の入った稽古を行った。

翌日曜日の13時より活動を開始する。

集まったのは出演者全員と、
受付スタッフとして約4年前から
劇団ふぁんハウスを支えて下さっている
及川さんと大木田さん、
そして20数年前から、
ずーっと台本の点訳等を行って下さり、
劇団ふぁんハウス公演も
全て一番前の席で御覧になられていて、
私よりも
劇団ふぁんハウス作品に詳しい堀野さんに、
メンバーの美鶴さんも参加しての
「公演のご案内」(ダイレクトメール)
の発送作業を行う。

そうかぁ・・・
ダイレクトメール発送の時期かぁ・・・。
なーんて感慨に耽っている場合ではない。
全員で手分けして、チラシやご案内状を折り込み、
宛名ラベルを張り付け等、
あれやこれやの作業を行う。

何せ数千通近くあるので、
そりゃーもう大変・・・なんだけど、
今回は出演者全員が来てくれた上に、
「出来る」助っ人の方々も
参加してくださっているので、
仕事が早い!早い!

人が集まらない時は、
稽古時間に被ってしまう事もあるのに、
今日は稽古開始の2時間ほど前には
作業が終了した。

そこで折角なので、換気を万全に行う中で、
ボランティアスタッフの方々を交えての
座談会を開催。

公演での失敗談や公演裏話を
ボランティアスタッフさんに
聞いていただきながら、
和気あいあいの雰囲気の中、
大爆笑の1時間半を過ごした。

何度もこの作業に
参加して下さっている堀野さんは、
劇団メンバーの正体はよくご存じなんだけど、
受付スタッフのお二人にしてみたら、
「役の人物」として
振舞っているメンバーしかご存じないので、
メンバー達の「はぁ?」みたいな素顔に接して、
その落差?にさぞ驚かれた事と思うので、
そのあたりの事を伺ってみたら、
一番驚いたのはだったそ「平野恒雄」
だったそうです。

ほら公演当日って、
スタッフさんや関係者の方は、
総勢数百名ほどいらっしゃって、
私はその公演の総責任者って
重責を担っているので、公演当日は一応ね、
ちゃんとした姿なんだろけれど、

今日の私は、
どうやらそんな「姿」ではなかったらしく、
やけに賑やかで、おもろい事ばかり言って、
場を盛り上げているわりには
作業にほとんど加わらず・・・
そもそも役のイメージとも全然違うし、
そんな私に驚かれたそうだ。
(ひゃ〜恥ずかしい〜)

それにしても飲み会のなくなった今、
こうして出演者全員と
楽しくコミュケーションを取るなんて事も
ここ何年もなかったので、
今日の雑談中心の座談会は、
とぉ〜っても良かった。

稽古中、雑談なんて当然出来ないので、
今一みんながどんな人なのか?
掴み切れないところもあったけれど、
雑談を通じてメンバー達どうしの
距離もより近くなり、

今日の夜の稽古では、
いつも以上にコミュニケーションのとれた
ノリノリの芝居となり、
かなり充実した稽古となったのでした。

ボランティアスタッフの皆様、
本日はお忙しい中、
本当にありがとうございました。

こんな劇団ではありますが、
末永く劇団ふぁんハウスを
よろしくお願い致します。


共有: