「AIにメルマガの文章を書かせてみたら…」  福岡美佳

皆さん、こんにちは!
月イチでふぁんハウスのメールマガジンを担当していますが、さて困ったぞ…今回書くネタが思い付かない…!
そう思った私は、「今流行りのAIに書かせてみたらどうなるだろう?」と考え、
チャットAIアプリ「MixerBox」に「私は「劇団ふぁんハウス」の劇団員です。
劇団のメールマガジンの文章を考えて下さい。」とオーダーしてみました。
すると、スルスルと淀みなく文字が綴られ、瞬く間に以下の文章ができました。

「皆様、こんにちは。
『劇団ふぁんハウス』からのメールマガジンをお届けします。
まず始めに、皆様の日頃からの温かいご支援に心から感謝申し上げます。
私たちは舞台での活動を通じて、皆様に感動や喜びをお届けできるよう、日々精進しております。
今月の注目情報として、新作『夢追人』の公演が控えております。
すでにリハーサルがスタートし、キャスト一同、皆様に見ていただくための準備に全力を注いでいます。
物語の中には、生きる力強さや、人間の弱さ、そして希望を描いています。
それぞれが持つ情熱や思いが一つ一つのシーンに息づいています。
さらに、来月には新メンバーオーディションを開催予定です。
新たな才能を発掘し、劇団ふぁんハウスの一員として活躍してくれることを期待しています。
ご関心のある方はぜひ参加をご検討ください。
また、公演チケットの先行予約も開始しました。Webサイトからご予約いただけます。
皆様のご来場を心からお待ちしております。
それでは、今後とも「劇団ふぁんハウス」をどうぞよろしくお願い申し上げます。
劇団ふぁんハウス一同」

まず、『夢追人』という新作はありませんし、リハーサルはおろか、まだ次の公演の稽古も始まっていません。
また、公演チケットの予約受付もまだです。
そして、新メンバーは募集していますが、来月に限定しているわけでもありません。
つまり、内容はデタラメです。
でも、「劇団ふぁんハウス」のことを全く知らない人がこの文章を読んだら、
本当のことだと信じてしまうぐらいのクオリティには仕上がっています。
嘘をあたかも本当のことのように作文してしまう危うさを感じると共に、
「ひょっとしたら、AIの作った文章が創作のヒントになり得るのではないか?」という可能性も感じました。
更には、そう遠くない将来「AI劇作家」が現れるかもしれない、
AIが作ったものを人間が演じることも起こり得るかもしれない、という突拍子もないことまで考えてしまいました。
それだけに留まらず、演出もAIが行い、役者だってAIを搭載したアンドロイドがやってしまうかも…。
人間が存在しない舞台、恐ろしくもありますが、一度観てみたいとも思っています。
「AIがお芝居を作る世界」をテーマにした脚本を書いたら面白いかも!?とも思いました。

「お芝居にAIなんてとんでもない!」という方が多いと思いますが、
AIも使い方によっては創作のツールとして役立つのではないでしょうか?
でも、役者という役目をAIに取られるのはやっぱり嫌だ…と思ったりもして、
「AIと創作物」についての葛藤は尽きません。
創作物における人間の役割とは何なのだろうかということを考えさせられました。
答えが出るのは、もう少し先かもしれませんね。


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