「日々の生活の中での気付き」 小山恵子

早いもので4月もあとわずか、
そして末からは連休が控えていますね!

今年の連休は新型コロナウイルス感染防止対策を講じながら
旅行に行かれる方々も大勢いらっしゃると思います。

劇団の方も公演が終わってから、
次回公演の稽古が始まるまでお休みというパターンですが、
今回のように長くお休みをいただいているのは初めてです。

コロナウイルス感染予防接種の3回目も終了し、
免疫もちゃんと出来ている頃なので、
久しぶりに両親に会いに実家へ行こうと思っています。

思えば昔、芝居をやり始めたころは、
休みの度にお付き合いで舞台を観に行ったり、
たまに自分で観たいと思った舞台を高い金額を出して観ていました。

そのころは勉強になるからという思いで舞台を積極的に観ていました。
チケットノルマのため稽古とバイトに明け暮れていた生活をしていましたし、
芝居をやるのに旅行や遊びだのに行くのを楽しんではいけないとまで思っていた
自分もいました。

さて稽古場で団長がおっしゃる言葉で
「演じようとしないで普通にやって。」と
いうのがずっと心に残っていて
日々の生活そのものや、
経験が非常に大切だとつくづく感じます。

人というものに興味をもち、
心の動きや行動、表情等客観的に観察する。
時には自分の中に落とし入れて気持ちの変化を感じてみる。

心や時間に余裕を感じられる今は、
いろいろな事に気付き、多くの引き出しを作られる時だと思います。
今ここにある生活や出来事に真剣に向き合い、
考え行動することによって、
舞台の上でも意識することなく役としてちゃんと溶け込むことが
出来るのだと思います。

このお休みの期間はいろいろと吸収するチャンスなので
来月の後半から始まる稽古に向けて、
感受性を豊かに充実した毎日を過ごして行きます!


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